2011.07.13 (Wed)
7月13日10時より、ホテル本能寺西館5階ホールで、京都市防災会議専門委員会が開催され、傍聴いたしました。

本格的な京都市の防災を話し合う有識者会議の中で、特に注目を集めた専門委員会。原子力の専門学者2名が特別委員として参加されたのです。
議題は大きく2つ。京都市地震被害想定(第3次)の総点検と、原発事故等への対応です。
まず、被害想定総点検では、木下委員(国際高等研究所フェロー)から、文化財保護をどう位置づけるかの兼ね合いの重要性が提起されました。
また、鈴木委員(立命館大COE推進機構教授)は、想定に当たっては“本震”だけでは不十分で“余震”への対応も重要との指摘がありました。
次に、千木根委員(京都大防災研究所教授)は、地滑り等の土砂災害やため池への対策を提言。仙台市の丘陵地帯の地滑り被害を目の当たりにしたので、大いに賛同しました。
土岐座長(立命館大学教授)は、「想定外」をなくすために「ハードル」を挙げよという感情的な世論を鎮めるように、「想定とは社会の合意であり、万が一想定を超えたときにこそ、人間の知恵が大事」と喝破。
責任をなすりつけ合ったり、けなし合うような、政治家やメディアの短慮を戒め、英知を結集し、事に当たっては団結する人間のチカラを語っておられたと実感しました。
2つ目の議題、原発問題については、原子炉工学専門の三島委員(京都大名誉教授)が、想定を超えた準備をすすめる重要性を指摘。ただ、「何キロ圏内」と規定しても風向きで実際の影響は変化するので、画一化した固定観念は良くないとの趣旨の発言をされ、大いに納得。
放射線管理工学専門の古賀委員(元近大教授)は、住民の安心のためにも定期的な測定を重視し、京都市内のモニタリングを増設するよう主張。同感です。
放射能測定検査も、野菜だけではなく水道水や畜産物、淡水性魚類にも実施するべきとのこと。風評被害払しょくのためにもモニタリングが重要との意見に心打たれました。
井上委員(京都大名誉教授)は、京都市の原子力被害の想定は、福井県の原発事故だけではだめで、核燃料輸送中や大学研究室での実験中に大地震が発生した際の対策も重要と指摘。そうですよね!
多くの委員が、モニタリングの重要性を語っておられたなか、三島委員が「災害による停電があってもモニタリングができなくならないような対策が重要」と訴えておられ、具体的提言の重要性を改めて痛感しました。
災害対策を所管する常任委員会の責任ある立場にある自分自身、研鑽を深めていこうと決意できました。
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頑張ります!

本格的な京都市の防災を話し合う有識者会議の中で、特に注目を集めた専門委員会。原子力の専門学者2名が特別委員として参加されたのです。
議題は大きく2つ。京都市地震被害想定(第3次)の総点検と、原発事故等への対応です。
まず、被害想定総点検では、木下委員(国際高等研究所フェロー)から、文化財保護をどう位置づけるかの兼ね合いの重要性が提起されました。
また、鈴木委員(立命館大COE推進機構教授)は、想定に当たっては“本震”だけでは不十分で“余震”への対応も重要との指摘がありました。
次に、千木根委員(京都大防災研究所教授)は、地滑り等の土砂災害やため池への対策を提言。仙台市の丘陵地帯の地滑り被害を目の当たりにしたので、大いに賛同しました。
土岐座長(立命館大学教授)は、「想定外」をなくすために「ハードル」を挙げよという感情的な世論を鎮めるように、「想定とは社会の合意であり、万が一想定を超えたときにこそ、人間の知恵が大事」と喝破。
責任をなすりつけ合ったり、けなし合うような、政治家やメディアの短慮を戒め、英知を結集し、事に当たっては団結する人間のチカラを語っておられたと実感しました。
2つ目の議題、原発問題については、原子炉工学専門の三島委員(京都大名誉教授)が、想定を超えた準備をすすめる重要性を指摘。ただ、「何キロ圏内」と規定しても風向きで実際の影響は変化するので、画一化した固定観念は良くないとの趣旨の発言をされ、大いに納得。
放射線管理工学専門の古賀委員(元近大教授)は、住民の安心のためにも定期的な測定を重視し、京都市内のモニタリングを増設するよう主張。同感です。
放射能測定検査も、野菜だけではなく水道水や畜産物、淡水性魚類にも実施するべきとのこと。風評被害払しょくのためにもモニタリングが重要との意見に心打たれました。
井上委員(京都大名誉教授)は、京都市の原子力被害の想定は、福井県の原発事故だけではだめで、核燃料輸送中や大学研究室での実験中に大地震が発生した際の対策も重要と指摘。そうですよね!
多くの委員が、モニタリングの重要性を語っておられたなか、三島委員が「災害による停電があってもモニタリングができなくならないような対策が重要」と訴えておられ、具体的提言の重要性を改めて痛感しました。
災害対策を所管する常任委員会の責任ある立場にある自分自身、研鑽を深めていこうと決意できました。

頑張ります!