吉田たかおのよしだッシュブログ

京都市会議員 (公明党)・吉田孝雄が日々感じたことを綴ります。

アスニーで源氏シンポジウム

2008.04.13 (Sun)


4月13日13時半から、京都アスニーで源氏物語千年紀連続企画「夕顔」の巻が開催されました。

会場は400人収容の4Fホールが満杯になり、3F研修室も200人もの方で埋まりました。私も3Fで同時映像を鑑賞したのですが、臨場感があって楽しかったです。(写真)

第1部は幽玄な能「半蔀(はじとみ)」を鑑賞。夕顔の精が登場するシーンはぞくっとしました。片山清司氏の重厚かつ洗練された芸術を堪能でき、満腹感に浸りました。

裏千家のご協力でお茶席もセットされ、多くの方々で賑わっていました。最近のイベントは、シンポジウムだけでなく能やお茶などの複数の芸術をコラボレーションする試みが多く、多角的な魅力が発信されるので参加者数が上昇しており、私は素晴らしいと思います。

第2部のシンポジウムは、「源氏物語と芸能」とのテーマで、芳賀徹・京都造形芸術大学名誉学長と田口章子・京都造形芸術大学教養教育センター教授を交え、和やかで闊達なトークが繰り広げられました。

源氏を演ずるにも、能と歌舞伎とは本質が違っていて、能は客席が光源氏自身になって生と死や人生の無常観を同質化するのに対し、歌舞伎の客席は源氏に愛された女性になって美を堪能するとのこと。面白いですね。

中国の「紅楼夢」やフランスの「ラ・ファイエット夫人」と比べ、それよりもはるか昔の日本に、これだけの完成度の高い長編恋愛大河小説がなぜ誕生したのか――についても、語り合われました。知的刺激受けまくりで楽しかったです。

シンポジウムを受講して感じた私自身の説は、平安時代が戦争や死刑のない文化主義の時代であったこと、政治的にも文化的にも女性の影響力が大きかったことがあるのではないかと思います。

これからの日本の方向性にも大きな示唆があるのではないかと実感した研鑽になりました。今後も時間を見つけて様々なセミナー等に参加していきたいです。

せっかくの日曜日、これだけで終わったらもったいない! 午前中は市民相談と街頭演説2ヶ所を、アスニー終了後は打ち合わせと街頭演説1ヶ所でフル回転しました。残念ながら雨で4か所目の街頭は中止になりましたが、これからも時間をこじあけて走り回ってまいります。