吉田たかおのよしだッシュブログ

京都市会議員 (公明党)・吉田孝雄が日々感じたことを綴ります。

普通予算特別委員会市長総括質疑

2011.03.21 (Mon)
3月10日、私・吉田たかおは京都市会第2会議室で開催された、普通予算特別委員会の市長総括質疑で、門川市長への質問に立ちました。

嬉しいことに、門川市長や副市長から前向きかつ踏み込んだ答弁を勝ち取ることができ、大きな前進となりました。

これからも現場第一主義でダッシュしてまいります。

下記に質問原稿と、答弁の主旨を掲載させていただきます。長い文章で恐縮ですが、関心のある方はお読みください。

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普通予算特別委員会市長総括質疑

                 吉田孝雄(公明党)

【2学期制見直しについて】 
よろしくお願いします。さきほど届いた本日付京都新聞夕刊に、「市立小中学校の2学期制を見直す」という方針が掲載されています。ホヤホヤのビッグニュースでございます。

この「2学期制見直し」の問題は、予算委員会局別質疑でも取り上げた件でして、子育て中のお母さんたちから、夏休みなどの長期休暇と成績評価発表の時期がずれて、子どもたちの気持ちに影響があるなどと、切実な声が多く寄せられていたものです。

私も教育委員会に対して、現場の声を重視するべきではないかと訴えていましたので、大変に喜ばしいニュースです。お母さんたちもこの記事に触れて、喜んでおられるのではないかと存じます。

そこで、大事なことは学校ごとの裁量を認めることによって、学校間の格差ができてしまってはなりませんが、同時にそれぞれの学校で創意工夫が凝らされ切磋琢磨されることではないでしょうか。

そのためにも、保護者の皆さんや学校現場の皆さんが、しっかりと「子どものため」という一点で心を合わせて、効果あるものにするため、納得の協議をお願いしたいと思います。

「昔に戻る」という単なる形式主義ではなく、新しいものを創りあげていこうというクリエイティブ姿勢が大事と存じます。いかがでしょうか。

≪門川市長答弁≫
2学期制の良さは生かしつつ、成績評価の時期を重視し、保護者や子どもたちの思いを尊重した。形式ではなく授業内容が大事であると考えている。

【烏丸今出川バス停安全確保】
次に、京都御苑周辺道路歩行空間改善事業について、お聞きします。

烏丸今出川周辺のバス待ち環境の安全確保を目指し、23年度下半期から着手されるとのことで、大いに期待しています。市民の皆さんからの声を届けていた1人として、この事業に関して大変に期待しています。

今出川通りをはじめ京都御苑の北側や西側では、歩道と車道の間に鉄柵があります。これは、観光客や学生が多いという理由なのは理解できますが、鉄柵がある為に、自転車はどうしても車道を避けて堀のある歩道の上を、長い距離走ることを余儀なくされるわけです。

そうしますと、バス停周辺は狭い空間を走る自転車が猛スピードで走る事で歩行者が怖い思いをされたり、蹴つまづいたり堀に転落するなどの事故が起こっていました。その意味で、御苑北側の堀に「ふた」をするとの予算案は大いに評価したいと存じます。

今回はふたをする範囲は30Mということですが、これで終わりではなく、段階を踏んで、今出川通りの広い範囲へ延伸していくべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。

≪由木副市長≫
国との協議で一定の理解を得ての事業だが、今出川通り全体へのふたをしたいとの希望に対しては、残念ながら却下された。検証をしたうえで、今後も粘り強く協議を重ねたい。

【道路環境整備の提案】
いずれはという期待はあっても、かなり時間がかかりますし、国との交渉も難航が予想される懸念もあります。その意味で発想の転換をして、自転車走行レーンをこの道路に設置してはいかがでしょうか。

11月本会議の代表質問の質疑の模様が市会ホームページの速報版がアップしていますが、そこに市長の「走行環境整備をしっかりと検討する」との答弁が載っています。ところが、3月1日のわが党の湯浅議員の質問に対しては、具体的な道路走行環境に踏み込んでおられません。

その意味では、私は自転車走行環境整備のため、今出川通りの二車線のうち歩道側の車線を、北大路通りのようにカラー舗装して、バス・二輪車専用レーンとしてはっきりと分離するべきである。このようにご提案申しあげたいと思いますが、いかがでしょうか。

≪由木副市長≫
国も市も社会実験を実施し、府警も自転車レーンの取り組みをしている。やるとすればどこから実施するべきかを精査し、戦略を立てて取り組んでまいりたい。

【空き家対策】
次は、局別質疑でも多く取り上げられた空き家対策、とりわけ域連携型空き家流通促進事業についてですが、これは11月の代表質問でもお聞きしました。

放置されたままで危険家屋になってしまうと、防災・防犯・衛生・景観と多岐にわたる問題が出てきてしまいます。市民の生活を守り安心安全のまちづくりのためにも、危険家屋になる前に予防していく必要性を論じ、事業の推進をお願いしました。

今回の予算で、前年対比で2倍近い予算を計上され、大いに期待したいと思います。そこで、私1つのアイデアがあります。23年度予算で減額計上した「あんぜん住宅改善資金融資制度」と、この事業をリンクさせたら、より連動して空き家対策が進むのではないでしょうか。

空き家所有者に対して、流通を促進する事業とともに、住宅改善融資制度を積極的にすすめたら、行政の支援で流通が可能なら融資を申し込もうと踏ん切りをつける人が増えるのではないかと考えます。いかがですか。

≪由木副市長≫
流通事業に対して力を入れている。今後の進展のため改修助成制度との連携を探ってまいりたい。