2010.02.05 (Fri)
最近のニュースで気になるものがいくつかあり、この欄で私見を述べさせていただきたく存じます。長いですが、ご関心ある方はお読みください。
ただ、最もホットな小沢民主党幹事長不起訴については、各紙で大々的に取り上げられていますが、事態はまだ流動的ですので、私自身の意見を述べるのは後日とさせていただきます。
今回取り上げるのは、「山田知事出馬」「公明党大田前代表公認取り消し」「市川元幹事長復帰」という3点についてです。読者のみなさんも関心あるテーマと思いますので、あくまで個人的意見ですが、順番に述べさせていただきたく存じます。
1.山田知事出馬問題
山田知事が、4月の知事選に、政党の推薦を求めずに出馬することになりました。直前までバタバタしていたのですが、割り切れない話ですよね。
過去2回の選挙は、自民・民主・公明の3党が結束していたのですが、今回は民主が「相乗り禁止」に強く縛られているため、知事の決断がギリギリまでずれ込んでいたものです。
私は、民主党中央が京都の事情を無視し、あくまでも「相乗り禁止」を押し付けることに、違和感を禁じえません。
国政の議院内閣制と地方自治体の二元代表制とは、まったく違います。それを混同して、「与党VS野党」の構図を地方に持ち込むことは、地域分権に逆行するのではないでしょうか。
共産党が「オール与党」と批判しますが、市民生活に密接な政策を議論する地方議会が、国政の党利党略の余波を受けて混乱すれば、迷惑を被るのは市民なのではありませんか。
逆に、京都は伝統的に「革新」勢力が一定の支持を集めています。かつての蜷川「革新」府政が、独りよがりの政治運営で停滞と後退を余儀なくした悲劇を繰り返してはならない――その1点で、各党が協定を結び、地域活性化への提言をすり合わせているのです。
最新の「地方分権」「地域主権」の議論で、ベースとして論じられているのは、議会と首長が対等の立場で、どこまでも市民本位の見識を持って、是々非々で議論しあい、チェックや監視機能だけで満足せず、政策提言も積極的に進めるべきであるというものです。与党だの野党だのとこだわるのはお門違いなのです。
したがって、「オール与党」批判は、成り立つものではありません。事実、京都市会でも、共産党議員は様々な案件に異議を挟んで議論するのですが、よく聞く言葉は「国に求めるべき」「国に強く訴えるべき」「これも国に・・・・」「あれも国に・・・・」と、首をかしげるものばかり。
どう考えても、「地方分権」に逆行しているではありませんか。それとも、国が「打ち出の小づち」と錯覚しているのでしょうか。あるいは、できなかった場合に「国が悪い」と責任転嫁する意図があるのでしょうか。
いずれにしても、「責任ある政治」とは言えません。同時に、小沢民主が、京都の特殊事情を無視し、「相乗り禁止」方針を押しつけているのも、「地域分権」に逆行していると、言わざるを得ないのです。
小沢民主も共産も、共通しているのは「中央集権」体質が強いということ。つまり彼らが叫ぶ「地方分権」は口先だけであると、指摘させていただきます。
2.太田前代表の参院選比例候補公認取り消しについて
この点について、マスコミでは「近い将来に民主党と連立する際に自民と縁の深い大田氏を外した」「民公連立の布石ではないか」と推測されています。
しかし、それは事実ではありません。そんな見え透いた変化球で策を弄するなんて、まったくありえません。今回の参院選は、あくまでも世代交代を重視したからなのです。
自民党でさえ、山拓・片山といったベテランを公認しないのに、定年制を主張する公明党が特例を認めるのは、内外の理解を得にくいからではないかと、私は思うのです。
太田氏は、候補は外れますが、議長という重責で、全国を走って活躍されますので、読者のみなさん、ご心配なく。それぞれの立場で勝利目指して奮闘する国会議員に大いに期待しようではありませんか。
そして、私自身も、上京区で公明党の旗を振って、道を切り開く思いで頑張ってまいります。
3.市川元幹事長復帰
市川雄一元公明党幹事長が顧問に就任し、OBでありながら、重要な立場に復帰したことも、マスコミを賑わせています。かつて小沢一郎氏とのコンビが「イチ・イチ」ラインと言われ、政界に大きな影響を与えたことから、小沢対策ではないかというのです。
しかし、これも悪意の混じった推測にすぎません。決戦を前にして、イメージダウンをなすりつけられてはたまりません。
市川氏の復帰は、全国のOB議員が一丸となって戦う意気込みを端的にあらわした「象徴」だと思います。議員引退後に、お役御免とばかり、初心を忘れて党勢拡大の活動から身を引くようなことがあっては、「大衆とともに」との立党精神が失われてしまいます。
まして、私利私欲にまみれた根性を指摘されたことを恨んだばかりか、恩を仇で返して党や支援団体に弓を引く者が、かつての首脳幹部から出現してしまった徹を、二度と踏んではならないという決意を込め、市川氏をはじめ党OBが元気いっぱいに呼吸を合わせて戦うと、ひろく宣言したものと確信しています。
以上、長くなり恐縮ですが、ホットな話題3つについての、所感をのべさせていただきました。読者の皆さんはどのようにお考えですか? 忌憚のないご意見を頂ければ幸いです。
ただ、最もホットな小沢民主党幹事長不起訴については、各紙で大々的に取り上げられていますが、事態はまだ流動的ですので、私自身の意見を述べるのは後日とさせていただきます。
今回取り上げるのは、「山田知事出馬」「公明党大田前代表公認取り消し」「市川元幹事長復帰」という3点についてです。読者のみなさんも関心あるテーマと思いますので、あくまで個人的意見ですが、順番に述べさせていただきたく存じます。
1.山田知事出馬問題
山田知事が、4月の知事選に、政党の推薦を求めずに出馬することになりました。直前までバタバタしていたのですが、割り切れない話ですよね。
過去2回の選挙は、自民・民主・公明の3党が結束していたのですが、今回は民主が「相乗り禁止」に強く縛られているため、知事の決断がギリギリまでずれ込んでいたものです。
私は、民主党中央が京都の事情を無視し、あくまでも「相乗り禁止」を押し付けることに、違和感を禁じえません。
国政の議院内閣制と地方自治体の二元代表制とは、まったく違います。それを混同して、「与党VS野党」の構図を地方に持ち込むことは、地域分権に逆行するのではないでしょうか。
共産党が「オール与党」と批判しますが、市民生活に密接な政策を議論する地方議会が、国政の党利党略の余波を受けて混乱すれば、迷惑を被るのは市民なのではありませんか。
逆に、京都は伝統的に「革新」勢力が一定の支持を集めています。かつての蜷川「革新」府政が、独りよがりの政治運営で停滞と後退を余儀なくした悲劇を繰り返してはならない――その1点で、各党が協定を結び、地域活性化への提言をすり合わせているのです。
最新の「地方分権」「地域主権」の議論で、ベースとして論じられているのは、議会と首長が対等の立場で、どこまでも市民本位の見識を持って、是々非々で議論しあい、チェックや監視機能だけで満足せず、政策提言も積極的に進めるべきであるというものです。与党だの野党だのとこだわるのはお門違いなのです。
したがって、「オール与党」批判は、成り立つものではありません。事実、京都市会でも、共産党議員は様々な案件に異議を挟んで議論するのですが、よく聞く言葉は「国に求めるべき」「国に強く訴えるべき」「これも国に・・・・」「あれも国に・・・・」と、首をかしげるものばかり。
どう考えても、「地方分権」に逆行しているではありませんか。それとも、国が「打ち出の小づち」と錯覚しているのでしょうか。あるいは、できなかった場合に「国が悪い」と責任転嫁する意図があるのでしょうか。
いずれにしても、「責任ある政治」とは言えません。同時に、小沢民主が、京都の特殊事情を無視し、「相乗り禁止」方針を押しつけているのも、「地域分権」に逆行していると、言わざるを得ないのです。
小沢民主も共産も、共通しているのは「中央集権」体質が強いということ。つまり彼らが叫ぶ「地方分権」は口先だけであると、指摘させていただきます。
2.太田前代表の参院選比例候補公認取り消しについて
この点について、マスコミでは「近い将来に民主党と連立する際に自民と縁の深い大田氏を外した」「民公連立の布石ではないか」と推測されています。
しかし、それは事実ではありません。そんな見え透いた変化球で策を弄するなんて、まったくありえません。今回の参院選は、あくまでも世代交代を重視したからなのです。
自民党でさえ、山拓・片山といったベテランを公認しないのに、定年制を主張する公明党が特例を認めるのは、内外の理解を得にくいからではないかと、私は思うのです。
太田氏は、候補は外れますが、議長という重責で、全国を走って活躍されますので、読者のみなさん、ご心配なく。それぞれの立場で勝利目指して奮闘する国会議員に大いに期待しようではありませんか。
そして、私自身も、上京区で公明党の旗を振って、道を切り開く思いで頑張ってまいります。
3.市川元幹事長復帰
市川雄一元公明党幹事長が顧問に就任し、OBでありながら、重要な立場に復帰したことも、マスコミを賑わせています。かつて小沢一郎氏とのコンビが「イチ・イチ」ラインと言われ、政界に大きな影響を与えたことから、小沢対策ではないかというのです。
しかし、これも悪意の混じった推測にすぎません。決戦を前にして、イメージダウンをなすりつけられてはたまりません。
市川氏の復帰は、全国のOB議員が一丸となって戦う意気込みを端的にあらわした「象徴」だと思います。議員引退後に、お役御免とばかり、初心を忘れて党勢拡大の活動から身を引くようなことがあっては、「大衆とともに」との立党精神が失われてしまいます。
まして、私利私欲にまみれた根性を指摘されたことを恨んだばかりか、恩を仇で返して党や支援団体に弓を引く者が、かつての首脳幹部から出現してしまった徹を、二度と踏んではならないという決意を込め、市川氏をはじめ党OBが元気いっぱいに呼吸を合わせて戦うと、ひろく宣言したものと確信しています。
以上、長くなり恐縮ですが、ホットな話題3つについての、所感をのべさせていただきました。読者の皆さんはどのようにお考えですか? 忌憚のないご意見を頂ければ幸いです。