吉田たかおのよしだッシュブログ

京都市会議員 (公明党)・吉田孝雄が日々感じたことを綴ります。

対話の中で・・・・

2009.12.15 (Tue)
12月14日から、年末のご挨拶をかねた「さわやか訪問対話活動」にチャレンジしています。

今日も寒い1日でしたが、いつも公明党を快く応援していただいているサポーターさんをはじめ、たくさんの方々との対話がはずみ、心身ともに温まりました。

1日約100件という強行軍ですが、サポーターさんたちからの笑顔の激励に、パワーを頂き元気いっぱいになっております。

「地域を地道に歩いて、コツコツと市民の声を届けていることは素晴らしい」「みんな見てないようで、よう見てはるで」「この前も街頭で頑張ったはったなぁ」等々と、うれしい言葉をいただき、感動の毎日です。

そんな中、ある方が「鳩山内閣の批判ばかりしてても良くないで」と声をかけてくださいました。街頭で「私たちは反対のための反対をすることはありませんが、言うべきことは言いきっていかなければなりません」と言っていたことを聞き、心配していただいたとのこと。

たしかに、おっしゃるとおりです。一般世間の印象としては、野党が糾弾しても“同じ穴のムジナ”に見えるのかもしれませんよね。

ただ、1点だけ気になったフレーズがありました。それは「こんなメチャメチャな日本にしたのは自公政権と違うのん?」という言葉です。これは看過できません。

「お言葉を返すようですが、それは大きな誤解です」と真剣に話をさせていただきました。

たしかに、バラエティー番組では自民党議員が鳩山政権を批判する場面を放送した後に、「それはあんたらのせいではないか。今さら言われたくない」とコメンテーターが発言していますよね。

私は、このような論調は恐るべき情報操作になる危険をはらんでいると危惧しています。どこまでも報道は冷静かつ公平であるべきではないかと思うのです。

自公政権時代に民主議員はもっとヒドい発言をしていたはずです。そのときに語っていた理屈が、政権を獲った今になって現実とは全く合わないことが、次々と露呈しているにではありませんか。

財源不足、強引な事業仕訳、高速無料化の不評、普天間基地問題、国債発行・・・・Etc。キリがありません。

だからこそ、批判合戦の泥試合ではなく、ビジョンや政策の中身を冷静に検証するべきではないでしょうか。

その観点で、上記の「こんなメチャメチャな日本にしたのは自公政権ではないのか」という理屈が間違っていることを、列記させていただきます。

1.自民党が制度疲労し、党内抗争を繰り返し、政治家が劣化したことは事実である。そんな中を連立の政策協議で公明党は庶民の目線を大事にして自民側と渡り合ってきた。

2.官僚に依存し、業界と癒着し、族議員が幅を利かせていた「仕組み」を変えるべきであるという議論は、実は公明党が長年主張し、自民側を少しずつ変化させてきたのである。

3.業界や自治体からの陳情を一本化する小沢方針は、逆に個人の独裁になる危険をはらんでいるのではないか。郵政人事を見ても自己矛盾に満ちており、指摘されても省みることさえしていない。明らかにおかしい。

4.政治家の見識や実力、人間としての器量が問われるのではなく、見かけや血統、人気が優先した結果、自民党は自滅したが、民主党も世論に訴えるパフォーマンスを重視している点は、同じではないのか

5.三位一体の構造改革が、日本経済をダメにしたと一概に言い切っても良いのか。理念を現実にする過程で骨抜きにしていった政治屋たちの跳梁跋扈を責めるべき。新自由主義については、当時の民主党も全面的に反対ではなかったではないか。

6.弱肉強食の風潮が前面に出てくる勢いに抗して、弱い庶民の側に立って、制度を柔軟に運用すべきと唱え、具体的セフティネット強化に努めたきたのは公明党である。

7.リーマンショックによる世界大不況について、見通しを誤った部分は否定できない。しかし、世界恐慌を防ぐために麻生政権が懸命に打ち出した緊急経済対策に、いっかんして反対し審議を遅らせたのは当時の野党ではないか。

8.偽装献金疑惑追及から逃れるため、予算委員会や党首討論を開かなかったことにより、補正予算審議は年明けにずれ込んだ。デフレ対策が後手を踏み続ける異様な状況を産んだのは、総理の自己保身ではないのか。

文章が下手なもので、分かりにくいかもしれません。ただ、「自公政権が日本ダメにして、それを民主党が尻ぬぐいしている」という理屈は成り立たないことだけは、断言するものです。

いずれにしても、「政権交代すれば何もかもうまくいく」という幻想をふりまいていた民主党や一部マスコミは、言い訳したり強弁するのではなく、潔く反省すべきです。

今の経済混乱を招いた事実を重く受け止め、真摯に反省したうえで、徹底的にマニフェストを見直して、急進的で負の影響の大きい政策を、庶民本位の漸進的なものに改める姿勢を明確に打ち出すべきではないでしょうか。

何度も繰り返しているとおり、公明党は反対のための反対を繰り返すつもりは毛頭ありません。ただし、市民のためにも言うべきことは言いきっていかねばならないと確信しています。

――今日も長い文章になっちゃいました。すいません。最後まで読んでいただいた方、ほんとにありがとうございます。(もっと端的に語っていけるよう精進します)

※なお、上記の主張はあくまでも吉田たかお個人の見解です。情緒的な個人攻撃の文章にならないよう努めたつもりですが、ご批判や反論等があればメールでお寄せ下さいますよう、お願いします。