吉田たかおのよしだッシュブログ

京都市会議員 (公明党)・吉田孝雄が日々感じたことを綴ります。

決算委員会市長総括質疑

2008.12.07 (Sun)
≪MyOpinion≫

12月5日に開催された普通決算特別委員の市長総括質疑に私も登壇し、門川市長に直接質疑をおこなました。その全文および答弁概要を掲載させていただきます。

長い文章ですが、ご関心のある方は、ぜひお読みください。

【はじめに】
 
いま、経済が大変な状況になっており、効果的で迅速な経済対策が求められています。本市でもスピード感ある対応を、ぜひお願いしたいと思います。
 
同時に、長期的ビジョンで未来の京都を志向すべきであります。産業革命以来とも言われる大変革期にあって、地球温暖化・気候変動への取り組みの象徴的存在が京都であると言えると思います。Do You KYOTOプロジェクトをリードしている門川市長への市民の期待が集まっています。
 
私は、心がすさみ、命の尊さが蔑ろにされている中、文化芸術振興は大きな意義を持つものであると確信しています。
 
その中で、京都が文化芸術の首都として、日本の素晴らしさを世界に発信し、平和な世界を構築しゆく、使命と責任があると申し上げたい。
 
【?.京都文化芸術都市創生計画】 
 
そこでまず、1点目に「京都文化芸術創生計画」についてお聞きします。この計画は19年に策定され、マスコミも注目しており、市民の皆さんの評価も高いのですが、その着手の状況や進行度を審議する審議会が、本年2月1日に開催され、私も傍聴させていただきました。各分野の第一線で活躍している17名の委員の方々の多彩な意見を生で聞くことができた貴重な経験を踏まえ、今後の取り組みについて質問したいと思います。
 
審議会では委員の方々から活発な意見が交わされ、いくつかの重要な提案もありました。私はその中で3点が印象に残りました。
 
1つめが、「ようこそアーティスト文化芸術とくべつ授業」のデジタル化という意見です。委員のお1人が、「授業の模様を撮影した映像ソフトを各学校に配布してはどうか」と提案されたのです。
 
私も、クラス単位という方式の重要性は十分に理解しているのですが、需要と供給のバランスがとれにくいので不平が出ないのか、という問題意識があったので大いに賛同した次第です。
 
映像ソフト活用もそうですが、クラス単位だけという方式から一歩すすんで、柔軟に企画を組んで、たとえば学年単位などの規模も平行して実施してはいかがでしょうか。教室ではなく体育館で芸術を鑑賞した後、苦心談などのトークであるとか、質疑応答などをしたら、子どもたちの心に残って行くのではないかと思います。
 
2つめが、「百人一首」のいっそうの活用が提案されたことです。私自身も子ども時代から百人一首に親しむ中で、競技の醍醐味を通して古文に慣れていったことで、その後に源氏物語も読むことができました。
 
暗記形式だけでは抵抗感しか残らず、魅力を実感できません。その意味で、ソフト面を充実し、クリエイティブな事業を推進していただきたいと思います。
 
3つめですが、委員の方から「文化ボランティア」に言及されました。500人以上の方々がより活躍する舞台を拡充すべきとのこと。
 
私も、これらの方々が幽霊部員になってしまわないよう、様々な建設的意見を積極的に取り入れていくような、血の通った組織になっていく必要があると思います。
 
審議会の西島会長が「現在、最先端の科学技術では、ナノテクノロジー等の分野に研究が進んでいるが、命の尊厳という問題が生じてきた。最先端の科学技術だけでは世界が暗黒の時代に入ってしまう。これからの世界には文化が大事である」と発言され、私は感動しました。
 
そして、最後に理事者からは「京都が今後生きていくうえで非常に大事な部分が景観と文化である。財政状況は厳しいが、今後は何とか文化予算を確保してまいりたい」と決意表明されました。
 
これらを踏まえ、私は「柔軟な企画」「効果的な予算」「ソフト充実のため、市民の声を積極的に求めていく」、この3点が大事であると思いますが、いかがでしょうか。
 
≪細見副市長答弁≫
 
ご提案されたことは非常に大事であると認識しており、ようこそアーティスト事業について具体的に提案いただいた「学年単位の開催」と「デジタル映像の活用」は、積極的に推進してまいりたい。また、文化ボランティアについても、前向きに声を吸い上げていくようにしたい。
 
【?.地球温暖化対策】
 
次に、地球温暖化対策についてお聞きします。今は35度を越える暑さが当たり前になっており、とりわけ「ヒートアイランド」については、盆地でもあり都心部でもある京都は先進的に取り組むべきであると考えます。
 
ジュニア環境サミットでも、中学校で緑化事業に取り組んでおられる模様が報告されていました。
 
また、12月1日付市民しんぶん6面に「おむすびミーティング」掲載されていましたが、10月度に市長と意見交換されたのは、「中京・花とみどりの会」という中京区役所の屋上緑化に取り組んでおられる市民ボランティアの皆さん15名の方々です。
 
ちょうど私自身も、自分のマンションにも屋上緑化の話も出ており、関心がありましたので、HPで見て連絡を取って中心者の方に会いに行き、詳しく取材をさせていただきました。
 
そこで、「気温は4度も下がる」とか、あるいは「大変なのは維持管理です」という貴重なお話をおっしゃっておられました。また、様々な苦心談をお聞きするなかで、本当に苦労してノウハウを積み重ねておられるのだと、改めて実感しました。
 
私は、市民の方々のこうした努力を、行政がしっかりとバックアップすべきだと思います。特に、関心があって手を挙げようと思っても、よくわからないまま何もできないでいるような方々も多いのではないかと思うのです。
 
そのためにも、今、課題になっているのが、ズバリ「縦割り行政の限界」ではないでしょうか。
 
例えば、区役所の屋上緑化の課題や方向性については、文化市民局に聞くことになりますし、学校の屋上や壁面緑化をどう進めていくのかについては、教育委員会。マンションや企業での取り組みへの助成制度の今後については建設局が担当しています。そして、それぞれが頭をひねり悪戦苦闘している状態です。
 
私は、これらの事業の現状について、課題を分析して問題の解決をはかり、いっそうの拡充をはかるためには、情報交換や人的交流が不可欠ではないかと申し上げたいのです。
 
今のように各局が別々にやっていては非効率ではないか。この問題意識で、各局を橋渡ししてコーディネートするために、総合企画局がプロデュースするべきであると提案したいと思いますが、いかがでしょうか。
 
≪山崎副市長答弁≫
 
ご指摘はもっともであると考える。まさに融合の事業として、人的交流や情報交換のコーディネートを、総合企画局がになっていくように、推進してまいりたい。
 
【?.循環型社会構築へ、「共感と融合」の路線】
  
さて、環境局では早くから、「ごみ減量」の意識を深化させていくために、さまざまな取り組みがされてきました。 
 
ものごとは手順を踏んで段階的に進めていくべきです。本市は、ゴミ袋の件においても、そこを重視して進めてこられました。まずテスト事業をして、次に有料化を実施し、その翌年の19年度から分別を開始されたのです。もし急進的にやってしまっていたら、混乱していたかもしれません。
 
その意味で、急進的にせずに、着実に市民周知はかりつつ進めたことは、大いに評価されるものです。
 
リサイクルについても、平成5年から使用済み乾電池回収を推進され、環境破壊を防ぎ、循環型社会推進の機運づくりに貢献していきました。そして平成18年度からはじめた蛍光管リサイクルも、19年度は回収率が2倍に拡大するなど、積極的に取り組んでいます。
 
今後は、いっそうの分別協力率・回収率向上へ取り組み強化とともに、レアメタルといわれる希少金属が含まれる携帯電話のリサイクル事業に、具体的に取り組むようお願いしたいと思います。
 
同時に、東京や関東地方の自治体で注目されている入れ歯回収ボックスも、非常にユニークな事業でして、ユニセフと連動して難民支援にも資する取り組みでもあります。他都市をしっかり研究し、前向きにお願いしたいと思います。
 
もう1つの方向性として大事なのは、「地域ぐるみの意識深化」という視点であります。
 
平成6年から、「地域ごみ減量推進制度」を推進され、のべ760名の市民の皆さんが着実に活動を進められました。少しずつ浸透行く中で、平成19年度からは、各区環境パートナーシップ事業とごみ減量相談窓口事業を開始されました。
 
そして、今年度に提起されている『京都市ごみ収集改善実施計画』で示されている方向性の中にも、「地域との連携に基づく総合的な環境行政の展開」とあり、そこには、平成22年度に「地域におけるごみ減量目標設定」と明記してあります。
 
まさに、地域での市民参加促進を大いに進めるべきと申し上げたいと思うのです。
 
第1回ハートミーティングで、市長は環境局の若手職員と意見交換されました。これをHPで読んで、私は感動しました。
 
若手職員は、この中で「職員の意識改革が大事である」「普段の作業もさらに効率化を図り、勤務時間を有効に使い、まちをきれいにしたい」「市民サービスは、行政の思い込みで行うのではなく、市民の方が本当に求めていることは何かを抑えることが必要である」という意見を述べておられます。
 
本当に素晴らしいことを主張しておられ、感動しました。ここで言われているように、単に収集だけではなく、職員自らが地域の中に入っていく意識改革があってはじめて、「市民との共感」が大きく促進し、地域の熱意と融合できるのではないでしょうか。
 
この、ごみ減量への市民参加推進への方針と、今後の計画をお聞かせいただきたいと思います。
 
≪門川市長答弁≫
 
いま、志を高く走っている中、現場が変わってきている。第一線の熱意が大事であるので、職員が現場に入り市民の方と接し、ごみ減量を進めてまいりたい。私自身が先頭に立つ決意である。