吉田たかおのよしだッシュブログ

京都市会議員 (公明党)・吉田孝雄が日々感じたことを綴ります。

尊敬する日本人

2008.10.30 (Thu)
≪つれづれトーク≫

名刺やホームページで「尊敬する人物」として、周恩来とゴルバチョフを挙げています。残念ながら、2人とも日本人ではありません。先日、ふと思い立ち、日本人の中からなら誰かなぁーと、思いつくままに指を折ってみました。

源義経、楠木正成、織田信長、坂本竜馬・・・・・・、よくTVのスペシャル番組で歴史上の人物ランキングがある時に必ず上位に来る面々が思い浮かびます。

これらの人々は、歴史を変えた偉大な業績を残した反面、いずれも非業の死をとげています。使命の人生を歩むなかで、挫折を余儀なくされた『悲劇の人』たちばかり。

天寿を全うした人の中にはいないのだろうかと、あらためてピックアップしてみますと、3人の素晴らしい人物がいました。

この3人を簡単に紹介させていただきます。

まず1人目は、江戸時代の米沢藩主・上杉鷹山です。疲弊の極致にあった藩を率先垂範で立て直した名君で、ケネディ大統領が尊敬している日本人として有名ですよね。小説を読んで感激し、ドラマでも感動しました。特権に安住せず庶民の痛みを重視した鷹山の、エゴや刹那主義を超克した人間性に拍手を送りたいと、心から思います。

2人目は、憲政の神様と言われた尾崎行雄です。護憲運動の先頭に立って民衆をリードし、藩閥政治と徹底して戦った闘士は、第1次大戦直後の欧州を訪れて反戦思想に転じた勇気ある政治家でした。幕末生まれの明治男であったのですが、自分の娘にも敬語を使った紳士だったとか。

3人目は、終戦時の首相であった鈴木貫太郎です。敗色濃厚な断末魔の日本を守るために、狂乱状態であった軍部と命がけで対峙してクーデタを防ぎ、無条件降伏受諾に導いた賢明な指導者でした。保身や野心を超越した捨て身の働きがあったからこその、戦後の復興だったのではないかと思うと、ただただ頭が下がります。

今は、幕末や終戦直後にも匹敵するくらいの、激動の時代と言われています。歴史の転換期にいる私たちは、この3人に学ぶことは多いのではないかと確信するものです。私自身、勉強不足ではありますが、謙虚に貪欲に学びぬいて、自分らしく頑張っていきたいです。