2008.09.21 (Sun)
旧HP:MyOpinion 2006年10月12日記
私の青春の舞台となった大阪芸術大学の後輩に飛鳥左近さんがおられます。芸大時代、多くの変わり者たちとつばを飛ばしあって、人間性復興のための芸術の使命について語り合っていました。左近さんはそのなかでもひときわ輝いておられました。
ご存知の方も多いと思いますが、左近さんのお兄さんは市川右近という、スーパー歌舞伎の大スターです。市川猿之助の一番弟子として活躍する右近さんは、大阪の日本舞踊「飛鳥流」の家元の家に生まれたのですが、猿之助さんに弟子入りしたので妹の左近さんが家元を継いでおられます。その飛鳥左近さんの稽古場に、私が市会議員に立候補することを知らせに伺ったところ、大変に喜んでいただきました。
ソウル五輪や世界陸上の開幕式のイベントで、各国の民族舞踊が披露された時に、日本代表に選ばれて舞ったくらいの、知る人ぞ知る著名な左近さんがおっしゃるには、京都は大阪や東京と比べても職人さんの腕が高い、つまり着物や帯・扇子・かつらといった伝統文化の技術が、別格といっていいほどの素晴らしさなのだそうです。
しかし、近年は経済の停滞や風俗の変化などで活躍の場が減少し、後継者不足も深刻になってきている、何とかしなければ大変なことになってしまう―と憂いておられました。同時に、これからの日本が世界に貢献するには「経済」や「安全保障」ではなく「文化芸術」の分野であり、そのために京都が中心となって日本の素晴らしい伝統文化を世界に発信してほしい、と熱く語っていただきました。
京都市はその文化芸術振興条例で、自らを「文化首都」と名付け、世界を視野に入れたいっそうの文化芸術の発展を目指しています。芸術を学んだ一人として、また京都に生きる庶民として、各方面で活躍される芸術家やボランティアはじめ関係者の皆さんと協力し、裏方の連携役となってコーディネートしていきたいと決意しています。
世界に誇る伝統文化をいきいきと輝かせ、学術交流・国際的な人的交流、そして観光客拡大からスポーツ振興などなど、積極的に推進することによって、それが京都の経済を活性化させ、ひいては福祉・年金などの社会保障や少子化対策にも、良い形で連動していくのではないでしょうか。
もちろん、簡単なことではありません。様々な課題が山積し、ハードルも多いと思います。だからこそ、私は刻々と変化する状況を的確に分析した、いわば現場感覚の息づいたビジョンが大事だと思います。そのためにも市民の皆さんの声をお聞きしたい。机の上での議論にとどまるのではなく、地域の行事や小単位のサークルでの地道な活動に中にこそ、秘められたエネルギーがその底に息づいていると思うからです。
公明党京都市会議員団は、3年前に「京都市の文化芸術政策に関する提言」を提出し、具体的な振興策を推進・支援してまいりました。そのなかでも特に、文化施設や文化事業のネットワーク化によって芸術文化の創造や鑑賞の裾野を幅広く支え、活動を広げる環境整備を提言し、この3年間で多くの事業が進められてきました。これからも、よりダイナミックな施策が必要です。
「軍事大国」から「経済大国」への道を突き進んできた日本が、バブル崩壊で苦しみ暗中模索している中、民衆に根ざした文化芸術の振興こそが、多くの国々から好かれ支持される国になっていく最大のポイントであると、私は確信いたします。その首都である京都が日本をリードしていく時代になっていくために最大の努力を傾け戦ってまいります。
私の青春の舞台となった大阪芸術大学の後輩に飛鳥左近さんがおられます。芸大時代、多くの変わり者たちとつばを飛ばしあって、人間性復興のための芸術の使命について語り合っていました。左近さんはそのなかでもひときわ輝いておられました。
ご存知の方も多いと思いますが、左近さんのお兄さんは市川右近という、スーパー歌舞伎の大スターです。市川猿之助の一番弟子として活躍する右近さんは、大阪の日本舞踊「飛鳥流」の家元の家に生まれたのですが、猿之助さんに弟子入りしたので妹の左近さんが家元を継いでおられます。その飛鳥左近さんの稽古場に、私が市会議員に立候補することを知らせに伺ったところ、大変に喜んでいただきました。
ソウル五輪や世界陸上の開幕式のイベントで、各国の民族舞踊が披露された時に、日本代表に選ばれて舞ったくらいの、知る人ぞ知る著名な左近さんがおっしゃるには、京都は大阪や東京と比べても職人さんの腕が高い、つまり着物や帯・扇子・かつらといった伝統文化の技術が、別格といっていいほどの素晴らしさなのだそうです。
しかし、近年は経済の停滞や風俗の変化などで活躍の場が減少し、後継者不足も深刻になってきている、何とかしなければ大変なことになってしまう―と憂いておられました。同時に、これからの日本が世界に貢献するには「経済」や「安全保障」ではなく「文化芸術」の分野であり、そのために京都が中心となって日本の素晴らしい伝統文化を世界に発信してほしい、と熱く語っていただきました。
京都市はその文化芸術振興条例で、自らを「文化首都」と名付け、世界を視野に入れたいっそうの文化芸術の発展を目指しています。芸術を学んだ一人として、また京都に生きる庶民として、各方面で活躍される芸術家やボランティアはじめ関係者の皆さんと協力し、裏方の連携役となってコーディネートしていきたいと決意しています。
世界に誇る伝統文化をいきいきと輝かせ、学術交流・国際的な人的交流、そして観光客拡大からスポーツ振興などなど、積極的に推進することによって、それが京都の経済を活性化させ、ひいては福祉・年金などの社会保障や少子化対策にも、良い形で連動していくのではないでしょうか。
もちろん、簡単なことではありません。様々な課題が山積し、ハードルも多いと思います。だからこそ、私は刻々と変化する状況を的確に分析した、いわば現場感覚の息づいたビジョンが大事だと思います。そのためにも市民の皆さんの声をお聞きしたい。机の上での議論にとどまるのではなく、地域の行事や小単位のサークルでの地道な活動に中にこそ、秘められたエネルギーがその底に息づいていると思うからです。
公明党京都市会議員団は、3年前に「京都市の文化芸術政策に関する提言」を提出し、具体的な振興策を推進・支援してまいりました。そのなかでも特に、文化施設や文化事業のネットワーク化によって芸術文化の創造や鑑賞の裾野を幅広く支え、活動を広げる環境整備を提言し、この3年間で多くの事業が進められてきました。これからも、よりダイナミックな施策が必要です。
「軍事大国」から「経済大国」への道を突き進んできた日本が、バブル崩壊で苦しみ暗中模索している中、民衆に根ざした文化芸術の振興こそが、多くの国々から好かれ支持される国になっていく最大のポイントであると、私は確信いたします。その首都である京都が日本をリードしていく時代になっていくために最大の努力を傾け戦ってまいります。