吉田たかおのよしだッシュブログ

京都市会議員 (公明党)・吉田孝雄が日々感じたことを綴ります。

予算委員会局別質疑(子ども若者はぐくみ局)

2021.03.22 (Mon)
令和3年度予算を審議する京都市会予算特別委員会において、私は第2分科会の局別質疑で奮闘しました。

210310子若局質疑

3月10日は子ども若者はぐくみ局に「児童虐待」について質疑。社会的孤立が深刻化する中で、DVや虐待、自殺などの事件が報じられており、地域ぐるみで「アンテナ」を張り巡らせて支え合い、励まし合う「共生社会」の構築が喫緊の課題です。

この視点できめ細かな質疑を展開しました。本会議代表質疑でも取り上げたテーマですが、議論を積み重ねて前進を促す重要課題ですので、“文字起こし”して採録します。長文ですが是非お読みください。

なお、京都市会HPのインターネット録画中継にアップされていますので、ご関心ある方はぜひご視聴ください。

京都市会予算予算特別委員会第2分科会動画をクリックしてください。私の出番は、1時間33分44秒から約16分間です。


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【吉田】 よろしくお願いいたします。「児童虐待」対策についてお聞きします。この問題は、今市会の本会議代表質疑でも取り上げさせて頂きました。コロナ禍で自粛やステイホームを余儀なくされる状況が長く続いて、児童虐待あるいはDVなどが水面下で深刻化しているのではないかと懸念されています。

 今回編成された予算におきましては、令和3年度6千500万ということで、前年度比約1.4倍との数値とお聞きしています。また、先ほど来の様々な質疑でも明らかになったように、多角的に進められていると認識しているところでございます。

 児童虐待という問題は、言うまでも無く、シビアでデリケートで、神経をすり減らす対応が求められる大変なお仕事だと思います。現場の皆さんや、それを支えるスタッフの皆さん方に敬意を表させて頂きます。

 その上で、児童相談所いわゆる児相の方々の「マンパワー」は足りているのかどうなのか、十分なのか。ここ数年、件数は横ばいとはいえ、現場の状況は多種多様な事例があるわけですから、ノウハウを重ねているとはいえ、限界に直面されるようなときも無いのだろうかとの心配もあります。「マンパワー」が充実しているのかどうか、今後の方向性も含めてご答弁をお願いしたいと思います。

≪児相所長≫ 「児童虐待」における児童相談所のマンパワーについてのご質問でございます。児童虐待増加に伴いまして、国におきましては一昨年12月に、職員の体制また専門性の強化という事で、「児童虐待防止対策体制強化プラン」を策定されて以降、児童福祉士の配置基準の見直しが図られてきたところでございます。

 本市におきましても、児童虐待に関する総合的かつ系統的な対応を行なうための体制構築に努めてきたところでございます。今年度におきましては、「はぐくみプラン」におきましても、児童虐待からすべての子どもたちを守りぬくための取り組み、また子どもの最大の利益を実現する社会的有機体制の整備を着実に進めるため、組織編成の一部見直しと合わせまして、児童福祉士を新たに8名増配置して、現在69名配置しております。

 これは、国が示す本市における配置基準58名を大きく上回るような数になってございます。ただ、国におきまして、このプランの最終年度を1年前倒しするという通知が先般ございまして、いち早く体制を整えるようにとの趣旨だったかと思いますが、本市につきましては令和3年度の児童福祉士の配置基準数の試算を68と見込んでおりますので、現在の69におきまして基準上はクリアしているという状況になっております。

 人員体制は整えつつあるのですけれども、やはり通告から安全確認、調査、判定そして指導という一連の流れで、調査方法であるとか、会議運営の持ち方であるとか、事務の進め方も含めてですけれども、改善できるところはないかというところを、日々検証を重ねながら、業務に取り組んでいるところでございます。

 また一方で、職員の専門性の向上というところでは、法的な対応であるとか、家族統合に向けた心理ケア等について、一部委託化もしておりますけれども、児童福祉士の専門性の向上と言うところでは、いろいろな研修を受ける環境整備とかが整っていく中で、進んで受講できるように活用しながら、専門性の向上にも取り組んでまいりたいと思っております。

【吉田】 体制強化プランを基に8名増員されるなど、人員の拡充をされているという事と、専門性の拡大も進めていく方向であるという事でございます。私の乏しい経験から、一部かかわらせて頂いたケースも含めまして、児相の方々や一時預かり所の方々の献身的なお仕事に触れ、本当にありがたいなと、大変な中を奮闘されているんだなと実感しています。

 ただ、こういう極めてシビアな問題は、上手くいって当たり前で、ちょっとこれを超えるイレギュラーな異常な問題が起こったりとか、懸命に取り組んでも、それを超える突発的な事件性の高い出来事に直面してしまった場合は、ニュースにもなったり、騒がれたり噂になったりして、「どうなってんにゃ!」と責められるという大変さがあると思います。

 だからこそ、私は、子どもはぐくみ室であったり、児相、保育園、そして、いざという時のためにも、警察までもしっかり連携をとらないといけないケースもあると思います。この点は、様々なノウハウを蓄積されて、突発的なことがあったとしても、最悪の事態になる寸前に回避するとか、あるいは、その問題点を解決して改善に向かうような事例が起こっていると、こういうことが京都でも着実に進んでいるかどうか、この点はいかがでございますか。

≪所長≫ ご紹介いただいた通り、神経をすり減らしながら、日々対応している訳ですけれども、児童相談所がいくら頑張っても、出来るところ出来ないところ、たくさんございます。そういった意味では、関係機関との連携は非常に重要だと思っているところでございます。

 とりわけ、児童が所属しております学校であるとか、保育園におきましては、児童虐待の小さなサインをキャッチする最前線であるというふうに思っておりますので、早期発見そして早期通告、また私どもが対応した後でも見守りと言う形で、様々な面でご協力を頂いているところでございます。

 虐待認定があった後でも、児童の状況につきましては、様々な枠組みを活用しながら、児相また区役所・支所のはぐくみ室、学校所属機関等々に、定期的に隋時の情報共有をしているところでございます。引き続き連携して対応しているところでございます。

 また、警察との連携についてでございますけれども、京都府警本部の職員2名が児相と第2児相の、それぞれ1名ずつ配置をしているところでございます。また、30年10月には、情報共有に関する協定を締結して、日々の情報共有に努めているわけですけれども、さらに今年度からは、相談通告後に虐待事象があると判断した全てのケースにつきまして、速やかに警察との情報共有を図る事としておりまして、これまで以上に円滑な連携に取り組んでいるところでございます。

【吉田】 関係機関と連携を深めて、情報共有を進めていくと、そうした中での協定も結ばれたという前進があったという事であります。そこで大事になってくるのは、私は物事を荒立てないで穏便に済まそうという「事なかれ主義」では、深刻なサインに気が付かないまま、あとから「なんであの時に出来なかったんだ」という後追いの追及されることが余儀なくされ、釈明に追われるという事になると、結局は後手を踏み、スタッフの皆さんのモチベーション低下にもつながるという事なんです。

 子どもさんたちの生命が危険にさらされたり、幼い心が傷つくような、ある意味地獄のような日々が続いてしまうという事を考えると、責任の重いお仕事であると思うのですけれども、その点やはり、今のご答弁にありました通り、小さなサインを見逃さない情報共有とか、先手を打った動きとかが大事であることを申し上げたいと思います。

 家庭内における虐待は、子どもさんに対する暴力や、逆に世話をしないネグレクト等があるのですが、それと同時に子どもさんの目の前で強烈なDVが進行してしまうという虐待もあります。家庭内におけるDVの相談と児童との連携に関しましては、どのように進んでいるのか、京都市における進展はどのようになっているのでしょうか。

≪担当部長≫ 委員ご指摘の通り、DVにつきましては「心理的虐待」に当たりますので、児童及び家庭に対する幅広い支援が必要だと認識しているところでございます。特に、児相との間を含めてですが、文化市民局が所管するDV相談支援センターとの連携が非常に大切かなと思っております。はぐくみ室あるいは児童相談所にDV相談支援センターから講師として来て頂いて、対応の仕方などを研修していく取り組みをしておりまして、引き続きやってまいりたいと考えております。

【吉田】 DVという問題に関しましては、シェルターに逃げ込まれたご家族が、今度は避難先で自分の子どもを虐待してしまうようなケースも心配されると聞いたことがあります。暴力に耐えてきた人が、今度は自分よりも弱い立場の人に対して、同じように暴力をふるってしまうという点も、少ないかもしれませんが、深刻化する心配もあります。この点のケアもして頂くとの視点も大事かと思います。

 先ほど来の質疑にもありますように、「集いのひろば」という子育てを支える地域づくりも、36件から38件に増えたという事でございます。今、大きな話題となっている「社会的孤立」に関しましては、先日も政府で「対策室」が設置されました。これは地域ぐるみのネットワークづくりが進んでいくものと期待されているところでございますが、実効性ある事業となるよう期待しています。現状の分析と今後の課題をお聞かせ頂きたいと思います。

≪部長≫ 地域における「集いのひろば」であったりとか、様々な体制の整備でありますが、地域の子育てサロンにもアドバイザーを派遣したり等をしておりますし、今般「支援対象児童見守り強化事業」という事で、子ども食堂であったりとか、食品配送などを、地域の自主的な取り組みとしてやって頂いている訳なのですが、そこの部分に対しまして、見守りに必要な経費を補助させて頂いている、そういった形で地域における「見守り」や「支える」といった仕組みづくりに取り組んでいきたいと考えております。

【吉田】 子どもの居場所づくりや「貧困の連鎖」など様々な深刻なテーマがあるなかで、もっとも着実な現場の在り方というのは、地域に根を張った、地域の皆さんと共に汗を流す「共汗」「協働」の動きだと思います。

 昨日も、議会見学に「醍醐西小学校」の子どもさんがお見えになったらしいです。この学区の子どもの居場所づくりの取り組みが評価されて、今年度の「京都はぐくみ憲章実践推進者表彰」を受けられたんです。私も、その学区の子どもの居場所づくりや子ども食堂などの取り組みを何度か見学をさせて頂きました。

 「継続は力なり」という言葉がありますけれども、今の子どもさんたちが大きくなって卒業してしまったら、新しい世代の子どもが来なくなってしまうという事が心配されていたという事をお聞きしていますので、次の世代にも引き続き発展できるようなバックアップが求められるのではないかと思います。

 特に今は、コロナでイベントや地域行事、子ども食堂なども、休止したり中断が余儀なくされる状況でもありますので、是非バックアップを行政として力を入れて頂きたいと思います。最後にその点のご決意をお聞きして終わりたいと思います。

≪部長≫ ご指摘の通り、地域の活動を継続することは非常に重要だと認識しておりまして、私どもの方も、今年度は「子どもの居場所づくり支援の輪サポート事業」という事で、地域で活動されている子ども食堂であるとか、居場所づくりの取り組みについて、市社協に委託させて頂いております。

 職員がその場所に出向いて、いろんな困りごとであったりとか、そういった中で事業を継続していけるかどうかのサポートであったりとか、それぞれ個々で取り組んで頂いておりますので、それらを情報共有することによって、より連携を深めるとか等の事業をしておりますので、しっかりとやっていきたいと考えております。