吉田たかおのよしだッシュブログ

京都市会議員 (公明党)・吉田孝雄が日々感じたことを綴ります。

2013海外行政調査レポート第5回(イギリス)

2014.07.05 (Sat)
海外行政調査もいよいよ大づめ。3ヶ国目はイギリスです。

IMG_0198.jpg  IMG_0199.jpg

8月1日夕方に、パリ駅から特急ユーロスターでドーバー海峡をわたってロンドンへ。2時間17分の快適な旅でしたが、やはり食事は列車内でした。強行軍です・・・。(^_^;)

IMG_0210.jpg  IMG_0213.jpg

宿舎のホリディ・イン・ロンドンは、落ち着いた近代的な外観とシンプルにしてゴージャスな雰囲気でステキでした。

IMG_0218.jpg

8月2日の午前は、イギリス環境消費者農事省(DEFRA)での聞き取り調査。動物福祉部という実験動物以外の全動物保護を一元的に所管する部署でお2人の担当者からお聞きしました。

IMG_0219.jpg

まず、「狂犬病対策」をロブ・ピータース氏(写真右)が説明。
・1922年以降は、人が噛まれ発症した事例は無い。
・1974年に狂犬病予防法制定し、出国時に予防接種を義務付け。
・海外からのウイルス侵入を伏図ため、徹底した水際作戦と隔離策を重視し効果を上げている。
・輸入時は、マイクロチップや動物パスポート、獣医の証明書など厳格に行っている。
・密入国は東欧からが多いとのこと。

次に、「動物保護施策」については、レベッカ・ガルシア女史(写真左)が担当。
・国内のペットは約1,400万頭。
・動物保護施設100ヶ所。
・7万頭は遺棄されている。王立動物愛護協会(RSPCA)は年間5,300ポンドで運営。
・イギリスでは、NPO、NGOが大きな役割を果たしている。
・2006年の動物保護法制定で、動物飼養の責任を明記しており、危険動物は厳しく制限し罰則も科している。
・ふん放置への対策は自治体で対応し、その場で罰金徴収するシステム(後日徴収のパリとは違う)。

IMG_0259.jpg

午後からは、実地視察です。ロンドンのとなりバーギンガム市郊外にある王立動物愛護協会(RSPCA)に、バスで揺られてお伺いしました。

IMG_0236.jpg

RSPCAは、1822年の動物保護法と軌を一にして、1824年に慈善団体として創立され、200年近い歴史を誇っています。土地の広さはドイツのティアハイムとほぼ同じ。贅沢でうらやましいです!

IMG_0233.jpg  IMG_0242.jpg 

猫舎、犬舎などに分かれていますが、いずれも「動物の幸せのため」を最優先し、外の空気を触れたり運動する機会を保証する仕組みが特徴です。

IMG_0250.jpg  IMG_0252.jpg

ベルリンと同じで、うさぎ舎や鳥舎などもありました。

IMG_0237.jpg

また、徹底的な清掃の仕組みが確立され、臭い対策も万全でした。「臭い」については、現在の日本国内の施設に共通の課題であり、京都動物愛護センターを新設するにあたっても重要な要素です。参考になりました。

見学しながらスタッフにお聞きした知見のメモです。
・仲介は猫が多い。年間3万頭がひきとられる。
・ボランティアに委託する部分はあるが、全面的に任せない。ボランティアも責任を負うことは望まない。
・ベルリンとは設備の作りは違うが、余裕がある設計世あることとスタッフが多いことは共通。
・設備を充実しただけでは不十分。人材育成が大事との認識。大事ですよね!

IMG_0258.jpg

インスペクター(検査員)のパトロールカーがちょうど到着しました。

IMG_0260.jpg

かれらは、制服着用でペット飼養者や業者を訪問しており、悪質な場合への取り締まりも担っています。他国の検査員も指導しているほどの方々です。

IMG_0261.jpg  IMG_0268.jpg

日に3交代で夜間救急診療も対応しており、病棟は国家試験の資格を持つ獣医や看護師が専任で動物たちを守ってくれています。本当に素晴らしい環境と行き届いたシステムが印象的でした。歴史の重みですね!

IMG_0282.jpg

夜は久しぶり(?)に列車内食ではなく、レストランへ行きました。シャーロックホームズゆかりのお店らしいです。わいわいと京都の動物愛護施設への建設的な意見が飛び交う食事会となりました。

IMG_0283.jpg  IMG_0285.jpg

さて、8月3日の現地視察は、ロンドン北部の郊外にあるペットショップへ。まるでイオンモールのような雰囲気です。このショップの一角に、昨年からRSPCAも入店。一般のショップよりも安く販売しているとのこと。犬や猫の場合は廃棄してしまうと社会問題になるので、コンサルティングをしっかりする思想が徹底されているのですね。同時に、お客さんもそのほうが安心感を持っているということでした。このような意識になってこそ、本当の動物と共生する社会になる第一歩だと感じました。

IMG_0288.jpg  IMG_0289.jpg

午後からは、ケンジントンガーデンを訪れ、公園での動物や飼い主の実情を見学。広く落ち着いたたたずまいです。公園内にポスト式の糞入れがあり、そのとなりに一般のゴミ箱がありました。

IMG_0291(小画素)

いくつかの場所に糞が落ちていました。(ロコツな「写真ですいません・・・) アルシャー先生によると、ドイツでも一般の路上(アスファルト)には糞をしないが、公園のような土の上には時折落ちているらしいです。だからこそ、糞用のポストがあるのですね。

通りすがりの愛犬家に声をかけ、いろいろとお聞きしました。快く様々な質問に笑顔で答えてくれました。さすが気品の国の女性ですなぁ。公園内では一部を除くリードを外してもOKとのことで、犬がストレスを感じて人間にぶつけたり他の犬と吠えあったりしないためであるとのことでした。

IMG_0293.jpg

糞の処理についてお聞きすると、公園内でリードを外すよう申し入れる運動の際に、糞を処理することを条件に要求を勝ち取ったとのこと。ただ、行政側も、糞専用ポストを設置してくれたという話です。私が、「糞を公園内に捨てずに家に持ち帰らねばならないと行政が規制したらどうなりますか?」と聞くと、「そんなことになれば糞の放置が増える」と明快に見解を述べてくれました。

IMG_0334.jpg

こうして、3ヶ国の動物愛護の実態を学ぶ日々も終幕を迎え、最終日の午後はフリータイムとなりました。私は、この時間を利用してロンドン市街を散策し、自転車走行環境を調査しました。約2時間あるきまわり、クタクタになりましたが、貴重なひと時でした。

IMG_0350.jpg  IMG_0311.jpg

ロンドンサイクルネットワークや自転車レーンの写真を撮りまくりました。あー良かった!!

IMG_0356.jpg

おまけの写真は、最終日の夕食時に巡り合った路上パフォーマンスです。ビックリ仰天しました。

※なお、次回は最終回。番外編として3ヶ国の自転車事情です。これは調査団の行程にはないもので、移動中に撮りためた写真をもとにした「超私的レポート」です。“ケシカラン!”と言わないでくださいね! (^_^)v