吉田たかおのよしだッシュブログ

京都市会議員 (公明党)・吉田孝雄が日々感じたことを綴ります。

2013海外行政調査レポート第2回(ドイツ-2)

2014.06.27 (Fri)
海外視察3日目、7月30日は世界最高レベルの動物保護施設であるティアハイムベルリンを訪問。

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16万平米という(広大な敷地には、動物保護スペース以外に、300人収容の多目的ホールや医療センター、検疫所、ドッグランなどが完備。凄いです。

多目的ホールで沿革等について聞き取り調査。以下に箇条書きします

・年間1万頭保護される動物は99%譲渡され(1%は亡くなるとのこと)、殺処分はいっさい無し。
・15年前に、養豚場を買い取り一大動物保護センターとして建設。建設費は1,500万ユーロ。
・運営費は年間1,000万ユーロで、行政の支援は無く、16,000名の会員の会費(年20ユーロ以上)や寄付、遺産寄贈当が主な財源。
・年間1万~1万5千の動物が来ており、仲介率99%を目指す。多い順に、猫、小動物(ウサギ、小鳥)、犬、爬虫類、家畜、野生動物(!)ですって。
・内訳は、40%が放浪しているのを捕獲した場合や虐待の買主からの押収、60%が飼い主から引き取りとのこと。
・施設は、譲渡用と治療用を分離しており、医療センターには獣医が8名常駐。現在約500頭が治療中。
・スタッフは150名(動物飼養担当スタッフ120、庭師・啓蒙スタッフ30)で、飼養係りは国家試験を合格した専門家。
・ボランティアは、非常勤で500~600名が個人の事情や施設側の要請などで予定を組んでサポートしている。
・年間来園者は3万人(月曜休み)で、譲渡してもらう方や持ち込み。(基本的にドイツはペットショップが無い)
・猫の引き取り手数料は20~30ユーロ、譲渡料65ユーロ(避妊去勢、マイクロチップ)で、日本では人気がなく殺処分が多い猫がドイツでは人気が高く、譲渡が多いらしいです。大型犬は厳しいとのこと。
・この10年で従業員が倍増。ジャーナリスト2名を雇用し新聞記事を毎日配信。週1でTV番組も放映。定着しているのですね。

場内を見学しました。

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猫舎は800匹を収容しており、清潔で家庭的なレイアウトが印象に残りました。匂いを抑える工夫がされています。金網ではなくショーケースのようなガラスで出入りも自由。猫ちゃんもストレスに無縁だなぁと感心しました。

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犬舎は、大小の運動場あり、犬が室内と屋外を自由に往来することが可能に設計されています。床暖房も完備。防音壁はあるものの、閉じ込められているような雰囲気ではありません。ここも臭いがまったく気になりませんでした。たくさんの訪問者も快適ですよね。

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ドッグランのスペース前で撮影。金網は犬が飛び越えないよう、高い目に設定されていました

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エキゾチックアニマル(爬虫類)は、最近人気上昇で需要が多いとのこと。蛇やイグアナなども譲渡されるのですね。インコなどの小鳥やウサギなど小動物の方が犬よりも多いとのこと。これも意外です。

以下は質疑応答におけるメモです。

・譲渡する際に希望者宅を家庭訪問して、飼養に適しているかを調査することが条件。
・家畜(牛や馬)の仲介もある。高齢者がリタイヤした後に長年の夢を実現するケースなどとのこと。
・年間1,000匹の猫を去勢手術を実施している。ボランティアが捕獲や餌やりを担当。野良猫は隔離するが人慣れしたら譲渡に回すこともあるとのこと。
・避妊去勢の試みは30年以上継続しており、増殖を抑制する効果がある。もし避妊去勢しなければ爆発的に増殖する可能性(1匹が多産なので爆発的に増える) があるため。
・基本的に野良猫は捕獲して避妊去勢した後に元の場所に戻すとのこと。検疫所で野良猫100匹を最低3日間収容。
・バカンス期間中に猫が遺棄されるケースがある。長期預りのケースもあるとのこと。

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ティアハイムにも糞処理専用ポストがありました。

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池には見事な蓮が。思わず見とれました。

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グッズショップも充実。本当に素晴らしい施設です。京都も見習うべき点がたくさんです!

※31日に、ボン市に移動して民間団体である「ドイツ動物保護連盟」と「ドイツ食糧農業消費者保護省」を訪問。次回にレポートします。(当初は今回に一緒に掲載するつもりでしたが、長くなるので次回第3回めにさせていただきます。ご了承ください)