吉田たかおのよしだッシュブログ

京都市会議員 (公明党)・吉田孝雄が日々感じたことを綴ります。

2013海外行政調査レポート第1回(ドイツ-1)

2014.06.26 (Thu)
平成25(2013)年7月28日から8月5日まで、私は京都市会海外行政調査団の一員として、ドイツ・フランス・イギリス3ヶ国の動物愛護政策を調査しました。今回は第1回目として、ドイツ(ベルリン・ボン)に滞在して研さんした知見のうち、最初の2日間をレポートします。

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7月28日、関空からKL機に搭乗しアムステルダム経由で12時間を超える長期フライト。夕方にベルリンに到着し、当地に在住されている獣医師のアルシャー京子先生と出会いました。

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アルシャー先生は日本人ですがドイツ人男性と結婚され、ベルリンで活躍されているすてきな方です。(写真左から2人目)

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宿舎に到着するのももどかしく、レストランの一角を占拠して、欧州の動物保護制度についてご説明をお聞きしました。モダンなインテリアに心が弾みました。

ドイツに滞在する4日間、豊富な専門知識に裏付けられたアルシャー先生の通訳に、大いに助けられました。幸運でした。心より感謝したいです。アルシャー先生によると、ドイツの動物飼育事情は、次の特徴があります。

1.繁殖と販売は許可制であり、個体識別(マイクロチップ)が主流である。ただし、小中学生への販売は禁止。
2.生命尊厳の共通理念が普及しており、動物愛護が当たり前のように浸透している。
3.基本的には、動物保護法できめ細かく規制されており、罰則も厳格である。
4.連邦制であり、民間の意識が高く、ある意味民間主導で行政と連動している。
5.獣医局が権限を付与されていて、通報があるごとに取り締まっている。遺棄をしにくい環境整備を充実。
6.トレーナー育成を重視し、飼い主へのしつけ教育を推進している。
7.犬が人に危害を加える事件が増えたことが、法整備強化の要因であり、虐待防止に力点を置いている。
8.最近は猫への対策も強化する方向性であるが、避妊去勢の施策はそれほど重視していない。

翌日の.29日は、ベルリン市内を視察しました。

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アルシャー先生は、ご自身の飼い犬を連れて登場。ドイツでは、犬がバスや電車に乗るのは口輪を着用しておれば、何の問題もなくOK。周囲の人も全く拒否することなく、暖かな目で見ているのが印象に残りました。

道中、ドイツにおける犬猫の糞尿被害(ふん害)への対策をお聞きしました。ドイツでは公共マナー徹底されているのでアスファルトの路面には糞を放置しないとのこと。市内は確かにキレイでした。また、条例で飼い主の傷害保険義務を規定し、糞を放置した場合は罰金35ユーロが科されるとのことです。

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市内を歩くと、公共ゴミ箱に糞を入れてもOKだとか。しかも、設置数は郵便ポストよりも多いらしいです。また、地下鉄は改札口がないのでビックリしました。

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ベルリンの駅ナカビジネスも充実していました。何よりも驚き感動したのが、自転車が乗車可能の車両があることでした!

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ベルリン市役所の周辺では、自転車レーンが多かったのですが、心に残ったのがマークがわかりやすいこと。大事ですよね!

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次に、ベルリン大聖堂やブランデルク門、ベルリンの壁を散策しました。東西冷戦が崩壊した歴史的な場所に立ち、感慨深くポーズを散りました。

昼食を摂ったレストランで、犬がおとなしく主人の足元でくつろいでいました。アルシャー先生によると、犬の学校は犬のしつけと同時に飼い主のしつけが重要であるとされ、犬同士の吠え合いが起こりそうなときは飼い主が賢明に回避するのが当たり前とのことです。

.29日午後から、犬の学校「PRODOG」を視察しました。

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「PRODOG」は、広大な敷地で、トレーナー志望の方々が切磋琢磨しておられました。犬が社会的に受け入れられているからこそ、飼い主の責任が重いというのがドイツの普遍的な捉え方です。したがって、犬のしつけ教室を主宰するトレーナーの需要が大きいとのこと。

以下に、発展を続ける「PRODOG」の実情を報告します。

1.個性をよく理解して躾けるプログラムを重視している。
2.2007年に開校し、12,000m2の広大な敷地を多面的に活用している。
3.犬のペンションも併設しており、飼い主が長期バカンスや入院などで不在の折に預けることが可能。
4.教育の在り方は実践的で、生徒同士が交代でロールプレイングし、講師が講評している。
5.「飼い主免許制度」「ドッグトレーナー」ライセンスを実現しゆくために、将来のビジョンが大事。
6.日本の自治体でも「犬のしつけ教室」は行われている市があるが、定着はまだである。

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終了後には、グリューネヴァルトの森を視察。ここは、飼い犬をリード装着せずに放つことがOKの場所ですが、けっして犬同士が吠えあったりしないらしいです。森や山道など自然を生かしており、なおかつ人工的なものは最小限に留めているのが特徴とのことです。ごみ箱の分別もカラフルで分かりやすいですよね。

※行程3日目、世界最大の動物愛護センター・ティアハイムベルリンの視察の模様と、4日目のボン市での研さんについては、第2回目にて報告します。