吉田たかおのよしだッシュブログ

京都市会議員 (公明党)・吉田孝雄が日々感じたことを綴ります。

自己研さんにダッシュ!

2014.03.25 (Tue)
予算議会が終わり、京都府知事選の合間を縫って自己研鑽のため京都市内をダッシュしています。

140318防災センター

3月18日は、市民防災センターがリニューアルオープン。式典に飛び入り参加した後、館内を見学しました。予委員会や常任委員会で防災センターの充実と最新設備導入を主張していただけに感慨もひとしおです。写真は、今期で退任される長谷川消防局長と満面の笑みでツーショット。

夜は京都弁護士会館で自転車政策についての勉強会。これは、自転車問題に深い関心を持っておられる弁護士さんが月に1回のペースで集まって勉強されているもので、今回ゲストとしてオファーを頂いたのです。

先月の勉強会では、光栄にも私が2年前に市長に提出した「京都市まちなか自転車走行環境提案書」を教材にして頂いたとのこと。恐縮かつ緊張して参加したのですが、参加された6名の先生方は大きな問題意識を持っておられ、様々な課題についても詳しくご存知でした。密度の濃いディスカッションができ、講師という立場とはいえ、私の方が勉強になりました。冷や汗ものでしたが貴重なご意見を聞くこともでき本当に良かったです。(写真はありません。ご了承ください)

140319未来の京都研究会

19日はキャンパスプラザ京都で開催の未来の京都創造研究事業成果報告会を聴講しました。最先端の研究に取組む意欲ある若手研究者の育成と学生世代のコラボで知のネットワークを拡大し、未来の京都に資する政策を創造する試みです。

時間の都合で、「自然環境の共生」「学生参加型ソーシャルビジネス」「歴史的細街路の維持保全」「和装関連市場のセグメント」の4題のうち最後の2題しか聴講できませんでしたが、2つとも充実した内容でした。(後日冊子ができるとのことで楽しみです)

京都大学大学院工学研究科の森重幸子研究員は、「幹線道路に隣接する細街路の都市計画上の課題~歴史細街路の維持保全に向けて~」とのテーマで、京都市中心部の細街路について論じました。

京都市中心部「田の字」地区に密集する路地は歴史の奥深さと魅力を残す大きな価値を持っており、維持と保全を進めるべきとの観点に立って、きめ細かなデータを駆使して分析した提言を発表されたのです。

1つには、「袋路(通り抜けできない路地)」を建築基準法上で道路と見なさない現行のあり方は実情に合わないので、「建築指導の俎上」に載せるために確認申請図面に記載を義務付けるべきであると主張。要するに密集地で新たに建築する際にも袋路を対象に入れて実情に合わせた計画を誘導するというものです。(←合ってるかな?)

2つには、高層マンションに隣接する袋路の老朽家屋群への視点をクローズアップさせ、まちなか再生への協議を促進するルール作りのための基準を段階を踏んで設定するべきというもの。大事ですよね。

そのための具体的施策として、「残したい路地の市民選定事業」「細街路再生助成事業」「細街路再生への無料相談窓口や専門家派遣制度」を提唱。京都市会まちづくり委員会で議論を重ねてきた1人として大いに力づけられた発表でした。若い研究者が京都の細街路再生を真剣に研究してくださっていることに感動です。

また、立命館大学経営学部の吉田満梨准教授は、「和装関連市場における新たなセグメントとその特性の分析」とのテーマで、斜陽と言われる和装産業が復活し発展していくために情熱を込めた提言を発表。シンプルで明快な論旨は大変に分かりやすかったです。

高度経済成長期に文字通り驀進した和装業界が、頭打ちして下降線の一途をたどった理由は、確かにライフスタイルの変化が大きいのは言うまでもありません。その上で、着物がフォーマル化して価格が上昇してしまったことで、消費者から製品価値の不透明性を突きつけられ不信をもたれてしまったことが大きいと分析。業界が発想を転換して消費者ニーズに合った戦略を立てるべきと熱く語られたのです。感動しました。

徹底したデータ調査によって、着物に関心を持ち購入する層は2つの傾向があると分析。1つは「日常着のような感覚で着物のコーディネートをおしゃれと感じる」人たち。2つは「自分にぴったりのこだわりの着物を着こなしたいというニーズを持つ」人たち、です。

前者にとっては現在の和装業界はあまりに敷居が高く、“気楽に”楽しめないのがネックだとのこと。着物をおしゃれにかつ気軽に楽しみたい層へのライトなPRと形式を前面に出さない接遇がポイントという提案です。まさに180度の意識変革が必要かもしれません。

後者へのアプローチは、こだわりを持つ自分への親身できめ細かなサポートをしてくれる店が簡単に見つからない現状があるので、これをどう変えていくかが大事だという視点です。和の魅力に触れるきっかけが今よりももっと増えるため、多様なチャンネルを用意するとともに、関心を持った方への親切かつ丹念なフォローを強化するべきとのこと。

行政が取組むべき政策も提言されています。メーカーはものづくりと同時に「ものがたり=物語」も豊富に持っているので、これを効果的に発信するべきであること。もう1つは、安心して相談ができる小売店の情報発信。さらに中長期的には、「フォーマル→カジュアル」への転換を後押しする施策展開として、「着物コーディネートアドバイザー」的な存在を創出すると言う斬新な発想です。

「着まわし」を良いものであるという観点や、浴衣をきっかけ作りに活用するべきというアイデアも秀逸ではないでしょうか。素敵な着物姿で発表する吉田准教授の論旨は大変に説得力がありました。上京区の議員として嬉しくもありがたい研究発表でした。

140321西陣織会館織機
 
21日は、西陣織会館の地下で公開中の力織機を見学しました。西陣織工業組合が和装産業の復興再生の第一歩として、京都府や京都市の協力のもと、小巾力織機を開発して展示会を開催。多くの関連業界の方が参集されているとのこと。

織機の部品が枯渇し、後継者がないという文字どおり存亡の危機を跳ね返す第一歩です。市の支援体制はこのままでいいのかと、新たな問題意識を持つことが出来ました。私も市会経済総務委員会の副委員長として、今まで以上に真剣に応援したいと思います!

140322文化芸術フォーラム:金剛能楽堂

22日は、金剛能楽堂で開催された京都市文化芸術創生計画推進フォーラムを聴講。文化の香り高いひと時を満喫しすることができ、本当に幸せな気分に浸りました。

圧巻は、鷲田清一大谷大教授、小林昌廣情報科学芸術大学院大学教授、佐藤守弘京都精華大学教授、佐野真由子国際日本文化研究センター准教授の豪華な研究者のパネルディスカッション。

140322文化芸術フォーラム:パネルディスカッション
 
京都は頑迷で保守的と言われるが全くそうではなく、異形を受け入れる懐の深さがあり、多様な価値が渾然と融合している魅力があふれているとのこと。

京都の文化の特徴は、「世界性」と「草の根性」と「流動性」が歴史に裏付けられ、かつ非常にクオリティが高いことであり、これはコンパクトで凝縮した街並みに、隠れ家的な“アジト”が厳然と生きていることでハイブリッド性を育んでいる……などの考察が語られました。

極めて上質な議論がユーモアを交えて交わされて、場内は満足感でいっぱい。知的刺激をたっぷり味わうことができ、参加して良かったです!

これからも、研さんを重ねていこうと思います。よし、ダッシュ!!