吉田たかおのよしだッシュブログ

京都市会議員 (公明党)・吉田孝雄が日々感じたことを綴ります。

温暖化防止シンポジウム

2008.06.21 (Sat)
 

6月21日13時30分より、池坊学園にてNPO法人・気候ネットワーク主催の温暖化防止市民シンポジウムがおこなわれ、私も津田早苗議員(伏見区)、湯浅光彦議員(右京区)とともに参加しました。 
  
活発に活動されている気候ネットワークの設立10周年を記念するシンポでもあり、国会議員もパネラーとなる豪華なラインナップでした。100名近い聴講者のなかには、私たち3人以外にも自民・共産の市会議員の姿もあり、KBSほか数社もマスコミの取材も。

参加者を見渡すと、学生やシルバー世代は1割くらいで、壮年世代のビジネスマン・学術者・教員風の男性が多かったです。女性も熱心な活動家のような方々が多く、真摯な熱気が充満していたのが印象的でした。

浅岡美恵代表が18日付の公明新聞紙上で、浜四津代表代行(参院議員)と鼎談されていたので、このシンポジウムも最後まで聴講したかったのですが、15時から大切な約束があり泣く泣く中座せざるを得ませんでした。次回は最後まで残って、質問もできるくらいに予習しておこうと決意しました。

私が最初から最後まで聴講できたのは、初っ端の国連環境計画金融イニシアティブ特別顧問の末吉竹二郎氏の「地球温暖化を巡る新しい金融化の流れ」という講演だけでした。しかし、この講演が実に凄かったんです!

「カネですべて解決できると思ってるのか!」というようなセリフからのイメージで、金融や投資はネガティブに思われがちですが、温暖化に対する世界の金融界の流れは予想を大きく上回るものでした。

末吉氏は「大事なのは、お金を使いこなす智慧であり、そのためには高い倫理観と志が不可欠なのです」と述べ、気候変動リスクに後ろ向きと非難されてきた米国の金融界が、長期的ビジョンに基づいた巨大なスケールの対策を着々と進めている事実を紹介。

深刻なのは、頑張っていると自己主張し実績を語る日本に対して、世界中の関係者からは視野が狭すぎると顰蹙を買っているということなのです。氏は「情緒的でビジョンに欠け、小手先で甘く、強靭な意志が見えてこない」と、手厳しい言葉を繰り返しておられましたが、その切実な危機感が愚鈍な私にも伝わってきました。 

15時30分から「気候保護法と政治・地域の役割」とのタイトルで、自民・民主・共産党の国会議員と浅岡代表がディスカッションをされるプログラムでしたが、前述のとおり途中でぬけて移動しましたので、津田議員から後日聞こうと思っています。

公明党の国会議員も、このようなシンポジウムでパネラーになって、がんがん活躍してほしいなぁ――と心から実感しました。屈指の論客・竹内ゆずる元衆院議員の復活を切望するのは、公明党関係者だけではないと確信するものです。
 
お堅いレポートになりましたが、ここ2回分の投稿が柔らかすぎたので、ちょうど良いバランスになったのでは?――と、勝手に思っております。