吉田たかおのよしだッシュブログ

京都市会議員 (公明党)・吉田孝雄が日々感じたことを綴ります。

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2024年3月市会予算委員会総括質疑

2024.03.18 (Mon)
2月4日の京都市長選挙では、公明党が推薦した松井孝治候補が大激戦を制し、第27代市長に就任。大急ぎで令和6年度予算案が編成され、3月1日の本会議で上程されました。予算委員会では第1分科会に所属し、新市長の市政運営や行財政運営を質すと共に、市民の皆様からお預かりした大切な税金を政策に生かす提言を重ねました。
 
240318総括質疑
 
3つの分科会で行なわれた局別質疑を受け、3月18日に総括質疑では公明党のトップバッターとして登壇。松井市長との真剣勝負の質疑を行ないました。約20分の長さですが、下記にダイジェストを抄録します。ご関心ある方はお読みください。

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【市政運営と成長戦略のビジョン】
松井市長は登庁式で「ワクワクしている」と言われました。私どもも、市長と苦楽を共にして、市民のために汗を流すことに「ワクワク」しています。どうぞよろしくお願いいたします。

3月1日の本会議における予算案提案説明で、市長が所信表明として次世代への「種まき」との見解を示したことに賛同するものです。財政危機克服のために切磋琢磨して、是々非々の議論をシビアに重ねるなかで、「不可能を可能」にしてまいりたいと思います。

本会議で市長は「人口減少の少子高齢化社会において、京都の魅力をさらに高め、日本中・世界中の人々から“京都に住みたい、働きたい”と選ばれる街づくりを進める」と表明し、具体的ビジョンとして、第1に学生・若者の起業支援、第2に世界を視野に入れた企業誘致と人材集結、第3に戦略的エリア開発、以上3点の戦略を示されました。

私ども公明党は、市長選挙で「国や京都府と対等に渡り合い、政策を説明して納得させ、予算を勝ち取ることができるのは松井さんしかいない」と訴えてきました。局別質疑で、国にどのように提案し、どのように説得していくのか、タイムテーブルはどう設定していくのかを質したところ、「柔軟な発想で戦略的に練り上げていきたい」との答弁でありました。この点について、もう1度、市長から直接お聞きしたいと思います。

≪松井市長答弁≫(要旨)
府市協調で意見交換を重ねているが、弾力的に具体的な協議を柔軟に繰り返すと共に、京都の発展が国にとって重要だと積極的に訴えてまいりたい。

【予算編成と行財政改革計画】
第1次編成いわゆる骨格予算と、第2次編成かつての肉付予算に分けて提案されました。この規模やバランスは評価できると認識しています。その中で、3月の1次編成で重点強化に位置付けたのが、能登半島地震を受けて注目される「防災危機管理」と選挙戦で大きな争点ともなった「観光課題の解決」です。ぜひ、スピード感をもっと進めてもらいたいと思います。

今予算の編成にあたり、市長は「行財政改革計画を引き続き着実に推進するなかで、京都の強みである「文化を活かしたまちづくり」と「子育て・教育環境の充実」そして「企業立地促進」に焦点を当て、足腰の強い財政基盤を強化し、持続可能な行財政の確立につなげると表明されました。

第2次予算編成や令和7年度への提案に向け、本市の実状と課題を集中的に点検する上においては、京都のことを真剣に心配している有識者や文化人、様々なジャンルや規模の企業経営者や労働者、そして市民のために懸命に働く職員の生の声を、偏りなくオープンに求め、活発なコミュニケーションを通して課題解決へのヒントを共有すべきではないでしょうか。市民に分かりやすい「ニュースバリュー」になるような発信の工夫も大事ではないかと思います。

行財政運営と方向性について、および、若手をはじめとする職員とのコミュニケーションと人材育成について、ご答弁をお願いいたします。

≪松井市長答弁≫(要旨)
多様な方と幅広く意見交換してまいりたい。参加された方と当事者意識を共有していくと共に、市職員とのコミュニケーションも図ってまいりたい。

【市民参加型の対話について】
小林慶一郎慶応大教授は、中公新書に収められた『日本の経済政策』という最新の著作で、次のように論じておられます。

「失われた30年を克服するためには、為政者が庶民を見下すエリート意識を捨て、政策が現場に与える影響に思いを馳せる想像力と、対話に基づく柔軟な思考による政策論議、そして縦割りを超えた意思決定が重要である」との趣旨であり、極めて重要な視点だと思います。

著者は、松井市長と同じ東京大学を卒業され、経産省を経て慶応大学で教鞭を執っておられる方で、市長のお考えと相当に近いのではないかと思っていますが、その中で「対話に基づく柔軟な思考による政策論議、縦割りを超えた意思決定」との部分は、市長が予算の説明や本会議の答弁などで「市民が主体的に市政に参加し、対話を重ねて課題解決を図る」との方針と軌を一にしていると期待しております。
この市民参加型という手法は、門川前市長時代からも「おむすびミーティング」や「ハートミーティング」など様々に実施されてきました。だからこそ、これまでにない新しい発想で「チャレンジ」することが求められます。その具体案として、オープンな場で、学生や子育て世代、若手職員など、多彩な世代の方との「タウンミーティング」を展開してはいかがでしょうか。

≪松井市長答弁≫(要旨)
小林教授とは同じ問題意識で議論し、様々に提言も重ねてきた。市民が「自分ごと」との思いで主体的に参加され、課題解決を進める中で、ご提案の「タウンミーティング」にも挑んでまいりたい。

(答弁を受け)
今井尚哉元首相補佐官が、新聞のインタビュー記事で「松井市長は情熱的で饒舌だが、議論は論破が目的ではなく、人の話を聞く。6,7割まで妥協したとしても、より持続可能な形にすべきだとの行政手法の本能がある」と評されています。タウンミーティングでは、大挙して押しかけてくるとか、いろいろなことが想定されますが、松井市長なら、それらを包み込んで、議論の中で共感を勝ち取るものと期待しています

【障がい者支援について】
市民が主役の市民参加型の行政が「突き抜ける世界都市・京都」への肝であると考えます。この実現に向けた6つの基本政策のうち第1番目に「子育て・福祉・教育」を掲げられていますが、これは、出馬表明直後の11月5日に公明党との意見交換会の場で我が党の思いを伝えたことを重く受け止められておられるものと評価したいと思います。

今回、「障がいのある方や子どもが地域で当たり前に生活できる環境の整備」に2億8,800万が計上され、重度の精神障がい者の医療負担軽減、AYA世代と言われる若年がん患者への新たな助成、障害児や家族へのサポート体制強化、医療的ケア児の看護体制強化などが予算化されました。いずれも重要であり、迅速な執行を求めるものです。

局別質疑で、わが会派の中村まり議員が精神障がい者支援を論じたところ、その中継をご覧になった当事者や家族の方から「質疑で取り上げて感謝します」との反響があり、驚くとともに感激しました。この場を借りて紹介させていただきます。精神障がいの場合は、治療の効果が分かりにくかったり、ご本人の波があったりするため、「持続的な見守り」が大事です。今回の取組を、誰も置き去りにしない共生社会への第一歩として取り組んでいただきたいと考えますが、いかがでしょうか。

≪松井市長答弁≫(要旨)
障がい者の方をはじめ、困難を抱える方やご家族のための取組は重要。重層的支援を積極的に進めてまいりたい。

【最後に】
ポピュリズムがまかり通ったら分断社会になってしまいます。温かな共生社会のため、誰1人取り残さない政策が大事です。公明党は、本年結党60周年を迎えます。生命の尊厳と人権の尊重を基調として、価値を創造する人間主義の政治をリードするとの決意を申し上げ、質疑を終わります。ありがとうございました。
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