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- 2020/03/13 : 予算特別委員会市長総括質疑 (MyOpinion)
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2020.03.13 (Fri)
3月13日、私・吉田たかおは京都市会本会議場で開催された予算特別委員会の市長総括質疑で、門川市長への質問に立ちました。

市民の皆さんからお預かりした大切な税金の使い道をシビアに検証し、京都活性化への政策へと昇華するため、真摯な議論を重ねています。第3分科会での局別質疑を基調として総括質疑に臨みました。
下記に質問原稿と、答弁の主旨を掲載させていただきます。長い文章で恐縮ですが、関心のある方はお読みください。
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予算特別委員会市長総括質疑
吉田たかお(公明党)
【新型コロナウィルス対策】
おはようございます。質疑に入る前に、新型コロナウィルスに感染された方やご家族、関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
また、感染拡大を食い止めるべく昼夜を問わず最大限に尽力されている第一線の職員の皆さん、バックアップで支える事務方の皆さんの奮闘に、心から敬意を表します。
どうか、市長のリーダーシップで、不安をお持ちの市民の心に寄り添って、丁寧に説明責任を果たしつつ、迅速かつ的確な対策を矢継ぎ早に実施して頂きたい。このことを強く要望いたします。
【担税力強化-1 ふるさと納税】
令和2年度予算案におきまして、2月の市長選挙で掲げたマニフェストの8割以上を計上されたことは高く評価できると思います。丁寧にきめ細かく、そのうえでスピード感をもっと実行して頂きたいと申し上げます。
公債償還基金の取崩し、調整債など大変厳しい財政状況の中での予算案であります。開会本会議での市長の提案説明においても、縮小一辺倒にならないとの決意で、財源確保のために「担税力強化」と「民間活力導入」を重視するするとともに、人件費削減や事業の見直しなどの歳出改革を徹底するとされています。
第1分科会の局別質疑において、我が会派が財政当局に申し上げてきたのは、企業版ふるさと納税1億やふるさと納税5億、これらに対する目標値の低さでありました。事務方としての企画プランは当然として、やはり市長の「トップセールス」が何よりも必要であると考えます。
今までも、京都市の都市格を上げるため、前面に立って成果を上げてこられましたが、より具体的に、市長自らがトップセールスに力を入れ、結果を出していくべきであると考えますが、いかがですか?
≪門川市長答弁≫
厳しい財政を自覚し、行財政改革と担税力強化のため、あらゆる取り組みに力を入れる。トップセールスにおいて、京都の魅力を打ち出す「旅行クーポン」などをはじめ、さまざまに工夫を重ね、実績を積み重ねてまいりたい。
【担税力強化-2 ものづくりベンチャー支援】
第3分科会でも「担税力強化」の目玉ともいうべき「スタートアップエコシステム事業」が、多くの会派の委員も取り上げておられたところであります。
この事業は、わが会派の青野副議長が、京都経済の誇りある「ものづくり」の伝統を生かしたベンチャー企業への支援として、5年越しで議論を積み重ねてきたものであり、今予算における経済活性化策の第1番目に位置付けられています。
局別質疑では、世代や国籍を問わず幅広い人材の柔軟な新しい発想に対して、量産化や資金調達などの支援を行うことで、雇用促進や担い手育成など具体的な効果があるとの答弁でありました。
国もスタートアップ支援に注目しており、このほど国内に3カ所程度の「支援拠点」の候補を募集しており、京都市も京阪神との連携する方式で応募されています。ぜひ国の施策をリードしてもらいたいと期待しています。
門川市長の「府市協調」を象徴する目玉ともいえる政策でもあります。市民や企業の皆様にご理解得られるように、また国内外の起業を目指す方々にも認知いただけるよう、しっかりと広報すべきと考えますが、いかがでしょうか。
≪門川市長答弁≫
京都の強みを最大限に生かす事業と認識。府市協調を推進し、大学等の研究機関とも力を合わせている。伝統と先端技術を連動し、市民に可能性を伝えてまいりたい。
【民間活力導入】
市長が持続可能な財政のために不可欠であると強調したもう1つが「民間活力導入」であります。
これについては、昨年の決算委員会で私は、「民間にすべてを丸投げするとか、公共ですべてを賄うべきとか、そういう極端な“二者択一”ではなく、民間活力の意義を検証し効果的な活用が問われる」と指摘し、責任の所在を明確にしたうえで、多くの市民が納得できる事業推進を求めました。
今回の予算についても、局別質疑で我が会派の平山委員が「民営化と民間委託の混同が懸念ではないか」と問題提起しました。民間の良さを生かすのは、ただ単に「効率化」だけではないと考えます。
市民の側に立つサービス向上やシビアな目標達成意識、データや机上の論議ではない現場感覚、柔軟な発想による事業推進が期待されます。同時に、利益追求に偏らない公平公正の姿勢や、市民からの信頼感は公共の大きな強みと言えるのではないでしょうか。
民間の良さと公共の強みをマッチングし、相乗効果を出すことが大事であります。市民への説明責任を果たし市民の声を重視するためにも、段階を踏まない一足飛びの民営化ではなく、文字通りの民間活力の導入を推進し、公営企業の活性化を現実のうえで効果を発揮して頂きたい。いかがですか。
≪門川市長答弁≫
市民に安心して頂けるよう、行政が責任をもって進めていく。今後も眠っている資産等を積極的に活用し、民間の活力を生かしてまいりたい。
【観光問題】
最後に観光混雑問題、マナー向上対策などを取り上げます。これは、今回の市長選でも大きな争点となり、「観光公害」「オーバーツーリズム」という言葉が飛び交って、門川市政の失政というイメージも擦り付けられたようで、市民の皆さんも心配され、「不安を煽りたてるだけで、思考を停止するポピュリズムではないか」という懸念の声もありました。
私の認識では観光混雑やマナー向上については、急に問題化したものではなく、数年前から議会で議論を重ね、われわれ議員も市民の声を届けて具体的対策を求め、市民目線の提案などもしていたのであり、それが功を奏して、具体的な解決の道筋が出つつある段階が今である、そう思うのであります。
今回の市長選では、賢明な選択がされたと総括しています。同時に、この問題は令和2年度に大きな前進をするものと確信しています。さて、私が手に取っておりますのは、『観光公害』という、そのものズバリのタイトルの書籍です。

元NHK記者の大学教授の方が、フィールドワークを駆使して詳しくレポートされており、昨年の決算委員会でも紹介させて頂きました。たしかに前半部分では、京都市で深刻化している観光の課題が紹介されていますが、後半は、プロジェクトの多彩な先進的取り組みが解説され、希望を持てるような内容です。
中でも、「京都版DMO」が大きな可能性を持つと語られ、分散化やマナー向上、魅力の発信を民間との連携で現場の知恵を発揮すると取り上げられています。
今、新型コロナウィルスの影響で観光客が減少していますが、このような時期だからこそ、混雑やマナー問題の対策を練り上げ、具体的にグレードアップしておくべきと考えます。そして、治安の良い京都では手ぶら観光が便利なこと、夜型や朝型観光の魅力、マナーを守る大事さ、などを内外に積極的にアピールする時ではないでしょうか。
終息した後に、多くの観光客に京都に戻って頂かなければなりません。京都を選んでもらえるように、今この時にこそ施策を練り上げ、内外に発信するべきであると申し上げます。柔軟な発想と丁寧な執行を期待します。このご決意と展望についての答弁を求め、質疑を終わります。
≪門川市長答弁≫
多角的な視点で50項目の施策を展開し、観光課題解決の先進都市として、内外に京都の魅力が届くよう尽力していく。

市民の皆さんからお預かりした大切な税金の使い道をシビアに検証し、京都活性化への政策へと昇華するため、真摯な議論を重ねています。第3分科会での局別質疑を基調として総括質疑に臨みました。
下記に質問原稿と、答弁の主旨を掲載させていただきます。長い文章で恐縮ですが、関心のある方はお読みください。
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予算特別委員会市長総括質疑
吉田たかお(公明党)
【新型コロナウィルス対策】
おはようございます。質疑に入る前に、新型コロナウィルスに感染された方やご家族、関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
また、感染拡大を食い止めるべく昼夜を問わず最大限に尽力されている第一線の職員の皆さん、バックアップで支える事務方の皆さんの奮闘に、心から敬意を表します。
どうか、市長のリーダーシップで、不安をお持ちの市民の心に寄り添って、丁寧に説明責任を果たしつつ、迅速かつ的確な対策を矢継ぎ早に実施して頂きたい。このことを強く要望いたします。
【担税力強化-1 ふるさと納税】
令和2年度予算案におきまして、2月の市長選挙で掲げたマニフェストの8割以上を計上されたことは高く評価できると思います。丁寧にきめ細かく、そのうえでスピード感をもっと実行して頂きたいと申し上げます。
公債償還基金の取崩し、調整債など大変厳しい財政状況の中での予算案であります。開会本会議での市長の提案説明においても、縮小一辺倒にならないとの決意で、財源確保のために「担税力強化」と「民間活力導入」を重視するするとともに、人件費削減や事業の見直しなどの歳出改革を徹底するとされています。
第1分科会の局別質疑において、我が会派が財政当局に申し上げてきたのは、企業版ふるさと納税1億やふるさと納税5億、これらに対する目標値の低さでありました。事務方としての企画プランは当然として、やはり市長の「トップセールス」が何よりも必要であると考えます。
今までも、京都市の都市格を上げるため、前面に立って成果を上げてこられましたが、より具体的に、市長自らがトップセールスに力を入れ、結果を出していくべきであると考えますが、いかがですか?
≪門川市長答弁≫
厳しい財政を自覚し、行財政改革と担税力強化のため、あらゆる取り組みに力を入れる。トップセールスにおいて、京都の魅力を打ち出す「旅行クーポン」などをはじめ、さまざまに工夫を重ね、実績を積み重ねてまいりたい。
【担税力強化-2 ものづくりベンチャー支援】
第3分科会でも「担税力強化」の目玉ともいうべき「スタートアップエコシステム事業」が、多くの会派の委員も取り上げておられたところであります。
この事業は、わが会派の青野副議長が、京都経済の誇りある「ものづくり」の伝統を生かしたベンチャー企業への支援として、5年越しで議論を積み重ねてきたものであり、今予算における経済活性化策の第1番目に位置付けられています。
局別質疑では、世代や国籍を問わず幅広い人材の柔軟な新しい発想に対して、量産化や資金調達などの支援を行うことで、雇用促進や担い手育成など具体的な効果があるとの答弁でありました。
国もスタートアップ支援に注目しており、このほど国内に3カ所程度の「支援拠点」の候補を募集しており、京都市も京阪神との連携する方式で応募されています。ぜひ国の施策をリードしてもらいたいと期待しています。
門川市長の「府市協調」を象徴する目玉ともいえる政策でもあります。市民や企業の皆様にご理解得られるように、また国内外の起業を目指す方々にも認知いただけるよう、しっかりと広報すべきと考えますが、いかがでしょうか。
≪門川市長答弁≫
京都の強みを最大限に生かす事業と認識。府市協調を推進し、大学等の研究機関とも力を合わせている。伝統と先端技術を連動し、市民に可能性を伝えてまいりたい。
【民間活力導入】
市長が持続可能な財政のために不可欠であると強調したもう1つが「民間活力導入」であります。
これについては、昨年の決算委員会で私は、「民間にすべてを丸投げするとか、公共ですべてを賄うべきとか、そういう極端な“二者択一”ではなく、民間活力の意義を検証し効果的な活用が問われる」と指摘し、責任の所在を明確にしたうえで、多くの市民が納得できる事業推進を求めました。
今回の予算についても、局別質疑で我が会派の平山委員が「民営化と民間委託の混同が懸念ではないか」と問題提起しました。民間の良さを生かすのは、ただ単に「効率化」だけではないと考えます。
市民の側に立つサービス向上やシビアな目標達成意識、データや机上の論議ではない現場感覚、柔軟な発想による事業推進が期待されます。同時に、利益追求に偏らない公平公正の姿勢や、市民からの信頼感は公共の大きな強みと言えるのではないでしょうか。
民間の良さと公共の強みをマッチングし、相乗効果を出すことが大事であります。市民への説明責任を果たし市民の声を重視するためにも、段階を踏まない一足飛びの民営化ではなく、文字通りの民間活力の導入を推進し、公営企業の活性化を現実のうえで効果を発揮して頂きたい。いかがですか。
≪門川市長答弁≫
市民に安心して頂けるよう、行政が責任をもって進めていく。今後も眠っている資産等を積極的に活用し、民間の活力を生かしてまいりたい。
【観光問題】
最後に観光混雑問題、マナー向上対策などを取り上げます。これは、今回の市長選でも大きな争点となり、「観光公害」「オーバーツーリズム」という言葉が飛び交って、門川市政の失政というイメージも擦り付けられたようで、市民の皆さんも心配され、「不安を煽りたてるだけで、思考を停止するポピュリズムではないか」という懸念の声もありました。
私の認識では観光混雑やマナー向上については、急に問題化したものではなく、数年前から議会で議論を重ね、われわれ議員も市民の声を届けて具体的対策を求め、市民目線の提案などもしていたのであり、それが功を奏して、具体的な解決の道筋が出つつある段階が今である、そう思うのであります。
今回の市長選では、賢明な選択がされたと総括しています。同時に、この問題は令和2年度に大きな前進をするものと確信しています。さて、私が手に取っておりますのは、『観光公害』という、そのものズバリのタイトルの書籍です。

元NHK記者の大学教授の方が、フィールドワークを駆使して詳しくレポートされており、昨年の決算委員会でも紹介させて頂きました。たしかに前半部分では、京都市で深刻化している観光の課題が紹介されていますが、後半は、プロジェクトの多彩な先進的取り組みが解説され、希望を持てるような内容です。
中でも、「京都版DMO」が大きな可能性を持つと語られ、分散化やマナー向上、魅力の発信を民間との連携で現場の知恵を発揮すると取り上げられています。
今、新型コロナウィルスの影響で観光客が減少していますが、このような時期だからこそ、混雑やマナー問題の対策を練り上げ、具体的にグレードアップしておくべきと考えます。そして、治安の良い京都では手ぶら観光が便利なこと、夜型や朝型観光の魅力、マナーを守る大事さ、などを内外に積極的にアピールする時ではないでしょうか。
終息した後に、多くの観光客に京都に戻って頂かなければなりません。京都を選んでもらえるように、今この時にこそ施策を練り上げ、内外に発信するべきであると申し上げます。柔軟な発想と丁寧な執行を期待します。このご決意と展望についての答弁を求め、質疑を終わります。
≪門川市長答弁≫
多角的な視点で50項目の施策を展開し、観光課題解決の先進都市として、内外に京都の魅力が届くよう尽力していく。
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