吉田たかおのよしだッシュブログ

京都市会議員 (公明党)・吉田孝雄が日々感じたことを綴ります。

MyOpinionアーカイブ の記事一覧

源氏物語私論

2008.09.21 (Sun)
旧HP:MyOpinion 2007年10月20日記

 10月20日、乾隆学区の党員さんが地元の総会に招待して下さり、「源氏物語の魅力」とのテーマで“ミニ講演”をさせていただきました。また、学校裏サイト等の教育問題に積極的に取り組んでいることも紹介。実りある語らいとなりました。

 お話をうかがった時は「そんな柄でないので・・・」とお断りしたのですが、日ごろお世話になっている先輩方からの是非にとのお誘いを断り切れず、汗をかきかきの登壇となりました。司会から「吉田議員は大学で芸術を学び、現在は文教委員として活躍中です」と紹介され、顔が真っ赤に。帰ろうかと思いましたが、5月の本会議代表質問で「源氏物語千年紀」を取り上げた自分が逃げ出すわけにはいきません。根性でどうにか踏ん張り、必死で勉強した自分なりの「発見」を語らせていただきました。

 発見と言っても大層なものではありませんが、参加者の方からも「意外なところもあって面白かったです」との声も頂戴したので、僭越かとは思いますが下記に紹介させていただきます。

1.エリートやインテリほど源氏物語を余り読んでいないのは、「皇室の不倫」が描かれていて違和感があるからではないか。身分や血筋の束縛を超えて、芸術の本質を重視する人ほど源氏の魅力に取りつかれている。(海外の外交官やジャーナリストも愛読しているくらい)

2.主人公は光源氏ではなく、彼を取り巻く個性あふれる魅力的な女性一人ひとりである。政略結婚の犠牲になりがちな女性の心の叫びを代弁し、苦悩を乗り越えた生き様を描いたのが源氏物語であると言える。

3.権力に媚びない「人間本位」の思想が奥底に流れている。光源氏を身分の低い后の子に設定したこと。藤原氏出身としか思えない弘徽殿の女御を敵役に設定したこと。美貌に恵まれ光源氏の寵愛を一身に受ける紫の上が必ずしも幸福ではないとの人物造形がされていること・・・

4.仏教を肯定的に描いている。不義の子を産み、後見人を失って苦悩にあえぐ藤壺の女御が、出家してから見違えるように力強く生き抜くこと。自殺を図った浮舟が仏教に巡り合って生きることを選択する場面をクライマックスにしたこと・・・。


 終了後に語らった女性党員さんたちは、例外なく「あさきゆめみし」(大和和紀:1979年―1993年)という漫画で源氏物語に親しんでおられたようです。漫画の影響力って凄いですね。また、子育て世代のお母さんや孫がいる年代の方々からも、「ネットいじめ」に強い関心を示されました。情報モラル教育のいっそうの充実と大人社会への啓発に力を入れていかなければならないと実感しました。頑張りまっせ〜っ!!

学校裏サイトについて

2008.09.21 (Sun)
旧HP:MyOpinion 2007年10月3日記

 教育現場でいじめや不登校が問題になっていますが、ここ数年、教師や親の目の届かない新しいタイプのいじめが深刻化しています。 

 携帯電話やパソコンの普及に伴い、インターネットで出会い系サイトやワンクリック詐欺などの有害サイトが社会問題となっている中、ホームページやブログを使って特定の個人を集中的に言葉の暴力で攻撃する、いわゆるネットいじめが、神戸市の高校生自殺などの悲惨な事件につながっているのです。  

特に、「学校裏サイト」と呼ばれる子どもたちが立ち上げた学校情報交換目的のサイトでは、ある調査によると15,000以上もの種類があり、そこで、誹謗中傷やデマ、わいせつ画像のやり取りがエスカレートしており、子どもたちの心を蝕む実情に対して、憂慮を禁じえません。
 
携帯電話の機能には、有害サイトへの接続を規制するフィルタリング・サービスがあるものの全く浸透しておらず、社会全体の利益優先主義と保護者はじめ教育関係者等の危機意識の欠如によって、これらへの対策がほとんど放置されているといっても過言でありません。
 
ネット機能つき携帯電話を子どもたちが無制限に使っている国は日本だけだといわれています。同様の問題が表面化した英国では、「ネットいじめ防止キャンペーン」が9月から始まっています。英国に勝るとも劣らない深刻な状態にあるわが国も、子どもたちの未来のため、匿名を隠れ蓑にするような誹謗中傷を野放しにしている現状に対して、法制化を含めた抜本的解決を目指した諸施策を、迅速に取り組んでいくべきではないでしょうか。
 
かと言って、親や教師が頭ごなしに叱責したり禁止処置を押し付けるだけでは、子どもたちの反発や嘲笑を促進するだけで、効果があるとは思えません。
 
10月2日付読売新聞に、「広がる陰湿ネットいじめ」という特集記事が掲載されていました。その中に京都府八幡市で5年前から実施されている「情報モラル教育」が取り上げられています。人を傷つけるようなネットの使い方をしないように、小学校低学年から長期的視野でカリキュラムを組んでいるとのこと。
 
こうした先駆的取り組みを学びながら、京都市発展のみならず、21世紀の日本の将来を見据えた施策に対して、現場の声に耳を済ませながら研鑽を重ねて実力をつけていこうと決意しました。

“公明は自民の言いなり”は誤解

2008.09.21 (Sun)
旧HP:MyOpinion 2007年9月20日記

 先日、街頭で市政報告会をしていたところ、一人の男性が近づいてきて穏やかな口調ながら議論を挑んでこられました。「公明党は自民党の言いなりではないか。何もせずにお尻にくっついているとしか思えない」という内容です。誠意をこめて話し合い、納得して帰っていただきました。
  
 ただ、この「公明党は言いなりである」という“誤解”は、多くの方々に浸透してしまっており、非常に大きな問題であると言わざるをえません。そこで、その時の問答を再現するという形をとってわかりやすく「反論」させていただきます。 

《 再 現 》


男性:公明党と自民党が連立を組んでから、何も変わっていないではないか。

吉田:事実はまったく違います。8年前、経済がどん底で金融恐慌とまで言われた時に、党利党略に明け暮れている野党と一線を画して、大局的な判断で公明党は連立を決意したのです。不良債権はほとんど解決しましたし、失業率も減少に転じました。フリーターの若者がこの2年間で20万人以上が就職を勝ち取っているのですよ。いよいよこれから、経済の回復を庶民の生活にまで光をあてていくべき時期、つまり正念場にさしかかっています。

男性:ニュースを見ていると、与党は強行採決ばかりしている。数の横暴はおかしい。

吉田:民主主義のルールとして、審議を尽くしたら採決するのは当然です。多くの法案は与野党の賛成で成立しています。ただ、マスコミ受けするようなものに関して、野党が理不尽な反対を繰り返し採決の妨害をしているのが実態なのです。パフォーマンスで審議を遅らせているほうが、「税金の無駄遣い」という批判も出ています。そうは思われませんか。

男性:公明党は自民党の「言いなり」になって何もかも賛成している。野党の時のような反骨心が無くなり「ふぬけ」になっているのではないか。

吉田:ご心配いただき、ありがとうございます。連立の信義がありますから採決の段階で反対はしません。しかし、それまでに十分に話し合っており、その場では公明党が言うべきことをはっきりと主張して、政策に大きく反映させているのです。

男性:本当ですか?

吉田:もちろんです。政治とカネの問題も、公明党が連立にいたからこそ、ここまで透明化が進んだことは間違いありません。公明党が自民党を説得して官製談合防止法を成立させたことによって、3人もの知事を辞任・逮捕の追い込むことが可能となったのです。議員特権の廃止も、野党さえも抵抗勢力となっていたのですが、それに妥協せずに着実に推進して、国会議員の膨大な議員年金を廃止させたのです。

男性:自民党だけではここまで進まなかったのは理解できる。しかし、庶民いじめの“負担増”が深刻化しているではないか。

吉田:少子高齢化が深刻化し、「年金」「保険」の社会保障制度が破たんしてしまわないよう、勇気をもって構造改革を支えてきました。これからは、高齢者や障がい者といった弱い立場の方々の側に立った公明党の政策を、自民党も受け入れざるを得なくなってくるでしょう。現実に、今すすめている連立協議の中で、老齢者医療費負担が2割になること“凍結”させるよう、強く求めています。ご期待下さい。

男性:テレビや新聞では、ほとんど報道されていないから、誤解していたかもしれませんね。

吉田:ありがとうございます。残念ながらマスコミではあまり取り上げてくれません。こうして街頭でPRしたり、個人事務所で市政報告会を開催しています。ぜひ、これからもナマの声をお聞かせください。

※その後、笑顔で別れました

なぜ公明党は真剣なのか?

2008.09.21 (Sun)
旧HP:MyOpinion 2007年3月28日記

 先日、同年輩の壮年と懇談する機会がありました。その方は自営業を営んでおられ、仕事関係でのしがらみがあるけれども、基本的には「支持政党なし」とおっしゃっていました。典型的な無党派層と言える方です。

 せっかくお忙しい時間を割いていただいたので、公明党の実績と上京活性化への決意を訴えたところ、彼も熱意にほだされて日ごろの疑問を投げかけてくれました。

「連立政権で自民党の言いなりではないか」との指摘に対しては、子育て支援など少子高齢化への抜本的取り組み・ジョブカフェ創設等の若者雇用促進・官製談合防止法に代表される政治腐敗根絶へのリーダーシップ等々、具体的な事例を挙げて「公明党こそ未来に責任を持つ政治を推進している唯一の党です」と訴えました。彼は少し頷いてくれました。

「構造改革でかえって生活が苦しくなった」との意見には、加速する少子高齢化時代にあって今後も「社会保障制度」を存続させるために勇気ある改革を遂行していることと、その中でも公明党が庶民の目線で弱い立場の方の側に立った政策を実現した事実を紹介。彼は大きく頷いて「うーむ成る程」。

 最後に、瞳を輝かせて政治を熱く語る婦人党員の姿に感嘆し、「なぜ、そんなに公明党は真剣なのか?」と尋ねてきました。そこまで心を開いてくれて本当に嬉しかったです。私は唾を飛ばして語りました。

「エゴと拝金主義にまみれた社会を変革するには、政治腐敗・権威主義・官僚主義と断じて闘わなければなりません!」
 
「そのためには、利権やしがらみに左右される日本の政治風土を変えていくべきではないでしょうか!」
 
「目先の利害や卑小なセンチメンタリズムにとらわれやすい国民性から脱却するには、生命の尊厳と人権の尊重を第一とする政治理念を打ち立てなければなりません!」
 
「真実の世界平和のためには、人類益を見据えた大局観に立ち、権力の魔性に惑わされない政治家が活躍するべきではないでしょうか!」
 
「だから、公明党の支持者の皆さんは真剣なのです!」 
 
 彼は「話はよく分かったが、それでも公明党への抵抗感は残る」と率直に語ってくれました。私は「それで普通と思います。しがらみを乗り越えて、誰が上京のために役に立つのか見極めてください。これからの私の行動を見てください」とお願いし、握手して別れました。

 この長い文章を読んでくださった皆様、私の仕事と結果を厳しく見つめてください。そして、お気軽にご要望やアドバイスをお願いします。「上京活性化」目指してスクラムを組んで、全力疾走でダッシュしていこうではありませんか!

CAPプログラムについて

2008.09.21 (Sun)
旧HP:MyOpinion 2007年2月6日記

 児童虐待やいじめ、連れ回しや殺人事件など、子どもの安全が脅かされている今、「CAP」プログラムが注目を集めています。

 CAP(Child Assault Prevention)は、子どもが自らの身を守るための暴力防止プログラムで、欧米では早くから導入されているのですが、残念ながら日本での普及は進んでいません。

 公明党は、以前から心ある方々と提携して、積極的に取り組んできました。2002年から議会質問で取り上げたり予算要望をしてきた福島県郡山市では、このほど小中学校の教職員を対象に「CAPプログラム研修会」を開催し、子どもが自分自身をいじめなどの暴力から守るための具体的な振る舞いなどの講習が実施されました。(公明新聞2月5日付に掲載)

 このプログラムについては、公明党京都府本部が1月に発表した「京都改革マニフェスト」でも、積極的な普及・推進を明記しています。生命の尊厳と人権の尊重を根底とした私たちの主張は、「児童虐待防止24時間対応施策」「地域傾聴運動の本格的推進」「犯罪被害者支援条例制定」等々、多角的かつ具体的に展開しており、多くの方々から熱いご期待を頂戴しています。

 3人の女の子の父親である私自身、真剣に研鑽し全力で取り組んでいく決意です。皆さん、一緒に頑張りましょう!
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